◇回顧2014◇ 上越タウンジャーナル記者トーク(上)

 2014年もあとわずか。今年も「上越タウンジャーナル」をご愛読いただき、どうもありがとうございました。今年1年間、なんとか毎日、記事をアップしてきた記者2人が、新潟県上越地域で起きたいろいろなニュースを振り返り、エピソードを交えながらトークを繰り広げます。今日はその第1回です。

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江口 今年は開業まであと1年を切った年で、やはり北陸新幹線関係のニュースが多く、いずれの記事も良く読まれた。悪天候で4月に延期されたが、上越妙高駅前で2200人が人文字を作る開業1年前イベントから始まり、8月には新型車両の歓迎セレモニーなど、市民挙げた開業に向けたイベントも多かった。

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川村 JRから経営分離される並行在来線会社、えちごトキめき鉄道も、キャラクターや車両デザイン制服などいろいろと目に見えるようになってきた。また「トキ鉄」という愛称(?)も定着してきた。

江口 10月19日には、信越本線の脇野田駅が新幹線駅に移設開業した。脇野田駅という名称は新幹線開業までの約5か月間だけ。

川村 旧脇野田駅の場所は新駅東口のアクセス道路になるので、すぐに取り壊された。最後の日は多くの鉄道ファンが集まっていた。写真を撮ろうと出掛けたが、鉄道ファンの方がいいカメラを持っているし、事前に撮影場所を綿密に計算しているので、歯がたたない。

江口 新幹線といえば、やはり8月にJRが発表した「運行体系」は各方面に衝撃を与えた。速達型のかがやきが県内には停車しないというのは相当な衝撃だったね。上越地域の市長、市議会などが停車をJRに要望したのはいいが、宮越馨元上越市長も登場してJRに直訴したのには驚いた。新幹線誘致に関わった立場として黙っていられなかったんだろうね。

川村 ダイヤについては、村山上越市長がコメントを出したが、ちょっと喜びすぎではないか。上越妙高-東京が最速1時間46分で結ばれることになったが、利便性は早さだけで決まるものではない。特に東京からの上越へ帰ってくるダイヤにはがっかりした。現在、東京発20時36分の「あさま」が信越線の最終。しかし、上越妙高駅に止まる「はくたか」は東京発20時12分が最終便となる。これでは野球のナイター観戦や、コンサートなどを楽しんでの日帰りは不可能になった。長野までなら東京発22時以降の便があるのに、ずいぶん差が付いてしまった。

江口 新幹線やダイヤについては、妙高市の人、高田の人、直江津の人で、ずいぶん反応が違うのがおもしろかった。それから雪の問題。上越妙高駅の駐車場に車を止めた場合、帰ってきたら雪に埋もれていて、動けないことも考えられる。それなら冬は雪が少ない直江津駅に止めて、ほくほく線を利用するのがいいという人も……。

川村 今後、速達型のかがやきを停車させるためには、乗降客を増やなくてはいけない。弁当やスイーツを開発した程度では、どうしようもないと思う。その点、120万球のLEDを使ったアパリゾートのサマーイルミネーションはお金のかけ方が半端じゃなく、集客もすごかった。あのくらい思い切ったことをやらないと首都圏から人は来ない。それから来年秋、金沢も富山も1万2000人規模のマラソン大会をやる。マラソンは参加者を抽選するほどのブームだし、経済効果がすごい。宿泊し、食事をし、観光をし、土産物を買ってくれる。なんで上越はやらないのか。

江口 飯山市や砺波市でも新幹線に照準を合わせ、すでにマラソン大会を行っているらしいね。

川村 駅周辺の話だが、4月に民間による超高層マンションと商業施設の計画が公表されたが、その後どう動いているのかなかなか見えて来ない。

江口 これは、2019年の完成ということなので来年の開業には間に合わないし、建設業界紙を見ると真偽のほどは不明だが規模縮小という報道もある。これとは別に11月に明らかになった駅西口のコンテナを使った商業施設「フルサット」は開業日にオープンする。コンテナでコストを抑えたユニークな取り組みで今後も注目していきたい。

川村 今年の上越のトップニュースは新幹線がらみのニュースだろうけれど、ほかにはスポーツで上越人の活躍が目立ったね。

江口 ソチ五輪で妙高市出身の清水礼留飛が銅メダル。4月19日に妙高市で凱旋パレードもした。

川村 妙高市初の初のメダリスト誕生だったね。凱旋パレードで清水選手はもみくちゃにされていた。オープンカーでパレードと聞いていたが、実際は幌なしのジープだった(笑)。8月31日には、妙高市赤倉にある赤倉シャンツェでサマージャンプ大会があった。清水選手だけではなく、レジェンド葛西紀明選手、人気の高梨沙羅選手がそろって出場するものだから、例年は閑散としている大会も超満員。選手はサイン攻め、握手攻めで、五輪のメダル効果のすごさを実感した。

江口 夏の高校野球では、関根学園が県内で準優勝と惜しくも甲子園出場は逃したものの、本県代表となった日本文理で上越市出身の飯塚悟史投手と鎌倉航捕手が大活躍した。飯塚君は県ナンバーワン投手に成長し、夏の甲子園で日本文理のベスト4進出の原動力となった。

川村 飯塚君の甲子園での力投、鎌倉君の強肩とバッティングはいまでも目に焼き付いている。幼年野球でバッテリーを組んでいた2人を知っているだけに、胸に熱いものが込み上げた。そしてプロ入り宣言した飯塚君の夢を託した秋のドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズからドラフト7位指名された。そして30番といういい背番号をもらった。1年後か、2年後か分からないが、プロのマウンドに立つ飯塚投手を今から楽しみにしている。

=つづく=