北陸新幹線かがやきの停車求め宮越馨元上越市長がJRに「直訴」

北陸新幹線の速達型列車「かがやき」が新潟県内を通過するというJRの運行計画について、元上越市長の宮越馨さん(72)が2014年9月1日、JR東日本の冨田哲郎社長あてに速達型の停車を求める要望書を提出した。宮越さんは「新幹線を引っ張ってきた張本人として黙ってはいられなかった。義憤をおぼえて直訴した」としている。

宮越さんは、1993年から2001年まで上越市長を務め、この間、長野以北のフル規格での延伸を求める関係市町村による協議会の会長として、新幹線建設の運動をけん引し、1996年7月には上越市でフル規格着工を訴える1万人決起集会を開いている。そうした経緯から、「当事者として黙ってはいられなかった」としてこの日、JR東日本の冨田社長あてに要望書を郵送した。

要望書は「せめて1往復」とかがやきの停車を求めているが、既に決まったことという点も勘案して、東京─長野間を結ぶ「あさま」の一部を上越妙高始発とすることを「次善の策」として提案している。

宮越さんが提出した要望書(クリックで拡大)
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JRによる運行計画の概要が発表された2014年8月27日、速達型が上越妙高、糸魚川の両駅を通過することについて、停車を要望していた泉田裕彦知事や上越市の村山秀幸市長とも「非常に残念」とコメントしている。

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