【TJ調査隊】巨大魚ピラルクはどこへ行った? 旧水族博物館の人気者 「うみがたり」に姿なく

2018年6月26日のグランドオープン以降、大勢の来館者が訪れている新潟県上越市の新水族博物館「うみがたり」だが、真新しい館内に旧水族博物館時代に人気を集めた巨大淡水魚「ピラルク」の姿がなく、SNSなどには「どこに行っちゃったの? 」「さみしい」など“ ピラルクロス ”が広がっている。

旧上越市立水族博物館で人気を集めていたピラルク
DSC_00101

待望の新水族館「うみがたり」が開館

うみがたりは、県内初展示のシロイルカや飼育数世界一のマゼランペンギン、通年飼育となったバンドウイルカをはじめ、日本海に生息する魚類を中心に300種4万5000匹の生き物が展示され、展示数は以前の約4倍に増えた。その一方で、旧館時代に市民や来館者から愛された生き物たちが姿を消した。

「うみがたり」で人気のイルカのパフォーマンス
市民先行公開1

特に旧館の入り口ホール正面の大型水槽にいて、体長約2mのインパクトのある巨体で来館者を迎えていたピラルクが展示されていないことから、長年水族博物館に親しんでいた市民からは、うみがたりの開館を祝う反面、残念の声があがっている。

「ピラルクロス」!?

ツイッターには、6月21日のうみがたりの市民先行公開以降、「ピラルクいないの?! なんで?! 」「ピラルクがいなくなったと聞いていたのだけど、本当にいなくなっちゃったんだな。ちょっとさみしいね」「そういえば… 確か5匹いた。 どこに行ったの!? ご存知の方いたら教えてください! 好きだったのに~! 」「市民のピラルクロスが半端ない」などの声が相次いで投稿された。

旧館では入り口ホール正面の大型水槽にピラルクがいた
20170202ピラルク

5匹中4匹が死ぬ

ピラルクはどこに行ったのか。うみがたりによると、2017年5月14日に旧水族博物館が休館したあと、ピラルク5匹はうみがたりを管理運営する横浜市の横浜・八景島シーパラダイスの水族館「アクアミュージアム」に移送された。ピラルクは当初は元気だったがこれまでに原因不明で4匹が死んでしまい、現在残り1匹のみが生存している。うみがたりの広報は「水があわなかったのかもしれない」と話している。

最後の1匹は八景島シーパラダイスで展示

横浜・八景島シーパラダイスによると、上越から引っ越した1匹はもともとアクアミュージアムで飼育していた3匹のピラルクとともに元気に過ごしているという。同館の開業25周年にあわせた大規模リニューアルに伴い、7月12日からは新しい水槽に展示され、来館者がピラルクにトングでエサをあげることができるフィーディングイベントも行われるという。

TJ調査隊のこれまでの調査結果

https://www.joetsutj.com/articles/34632936
https://www.joetsutj.com/articles/44868762
https://www.joetsutj.com/articles/70143871
https://www.joetsutj.com/articles/19937488
https://www.joetsutj.com/articles/21400422
https://www.joetsutj.com/articles/10784220
https://www.joetsutj.com/articles/76077093
https://www.joetsutj.com/articles/64791169
https://www.joetsutj.com/articles/75887441
https://www.joetsutj.com/articles/75282751
https://www.joetsutj.com/articles/24631093
https://www.joetsutj.com/articles/92867574
https://www.joetsutj.com/articles/67522395