「上越」など3案に 北陸新幹線駅名検討大詰め

2015年春の北陸新幹線開業に向けた「新幹線まちづくり推進上越広域連携会議」の駅名等検討部会(委員長・佐藤芳徳上越教育大教授)は7回目の会合を2012年1月17日、上越市藤野新田の上越観光物産センターで開いた=写真=。検討は大詰めを迎えており、委員長を除く12人が具体的な駅名を提案し議論した結果、「上越」など3案に絞り込んだ。来月の部会で1案に取りまとめる方向で議論が進んでいる。

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同部会ではこれまでアンケート調査や市民との意見交換会などを行い、駅名の絞り込み作業を行ってきたが、各委員が具体的な駅名を提案するのは今回が初めて。

3案は▽「上越」単独▽「上越」の前後に妙高など何らかの言葉を付け加える▽「妙高高田」――。12人中8人が駅名に「上越」という名称を入れるべきという意見で、「妙高高田」が3人、「謙信」を入れるという委員が1人だった。

多くの委員が上越という名称を入れるべきとした理由は「上越市が誕生して40年。駅は目的地なので上越という地名は外せない」(竹田淳三上越市総合政策部長)、「上越新幹線、上越国際と紛らわしいという問題もあるが、上越はここだと知ってもらういい機会」(中里理子上越教育大准教授)など。また同部会が行ったアンケートでも上越が最多だった。

一方、「妙高高田」を推したのは、昨年市民ら約3万6千人に独自にアンケートを行った結果3番目に多かった「妙高高田」がふさわしいと結論付けた市民団体「新幹線駅名を考える会」の高倉康充会長のほか、妙高市、妙高市観光協会の委員。高倉会長は「もしも取り入れていただけないなら、JRに直接出向いて要望する」と述べた。また妙高市観光協会の土屋博会長は「妙高の知名度は全国に知れ渡っている。新幹線は観光的な要素が強いので妙高を入れてほしい」と理由を話した。

今後は来月に2回予定している部会で1案に取りまとめ、4月の広域連携会議の総会での承認後、JR東日本に要望する予定。

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