北陸新幹線駅名アンケ 「上越駅」が12%で最多

2015年春の北陸新幹線開業に向けて上越市や商工団体などで作る新幹線まちづくり推進上越広域連携会議の駅名等検討部会の4回目の会合が2011年10月4日、上越市役所で開かれ、インターネットや郵送などで行なった駅名についてのアンケート結果が公表された。最も多かった駅名は「上越」で全体12.0%を占めた。

駅名等検討部会の様子
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応募総数は1万1863通で3150種類の駅名が集まった。同部会では順位はあくまで参考として取り扱うとしている。
 アンケートは選択肢を示さず自由に記載する方式で行われた。最も多かった駅名は上越(12.0%)で、2位は妙高高田(5.3%)、3位は上越妙高(3.6%)=下の表参照=。

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また、年齢階層別のデータでは、下の表の通り、50代以下の全階層で「上越」が1位だが、60代以上になると「越後高田」や「頸城野」が1位となっている。高田市と直江津市が合併して上越市が誕生したのが今からちょうど40年前の1971年であることから、比較的若い層には「上越」という名称が定着している様子がみてとれる。

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今回のアンケートとは別に、市民団体「新幹線駅名を考える会」(高倉康充会長、http://station-name.jp)が街頭などで3万6371人を対象に行ったアンケートは5つの選択肢と自由記載という方法で、「越後高田駅」(29・6%)最も多かった。しかし、同会では先月、広域的な地域イメージや経済効果、観光振興などを総合的に検討した結果として3番目に多かった「妙高高田駅」(11・7%)を新駅名として上越市に提案している。

この日の部会には村山秀幸市長が出席し、考える会から受け取った提案を佐藤芳徳部会長に伝えた。部会では、地域を代表しないものや擬音語、擬態語を排除するなど絞り込むためのルールの検討を進めた。
 今後も絞込み作業を進め、11月6日には市民との意見交換会を開き、これまでの駅名検討の経緯を説明する。来年3月末をめどにとりまとめ、JR東日本に要望する方向で検討を進めている。

*2011年10月5日追記
2つの表について駅名等検討部会事務局の上越市が一部に誤りがあったとして10月5日、訂正したので、表を差し替えました。

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◇「新幹線新駅名の検討開始 どうなる仮称上越駅」(2011年5月24日)
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