アンケ3位の「妙高高田駅」提案 駅名考える会

2015年春の開業を予定している北陸新幹線の「(仮称)上越駅」の名称についてアンケート調査を実施してきた「新幹線駅名を考える会」(高倉康充会長、http://station-name.jp)は2011年9月18日、上越市土橋の市民プラザで総会を開き、調査結果を発表した。最も多かったのは「越後高田駅」で29.6%を占めたが、同会では、広域的な地域イメージや経済効果、観光振興などを総合的に検討した結果として3番目に多かった「妙高高田駅」(11.7%)を新駅名として上越市長に提案した。

同会はボランティアの市民団体で、昨年9月から今年5月に、街頭やインターネット、町内会などを通じてアンケート調査を実施。アンケートは複数の選択肢と自由記載欄を設けた方式で、3万6371人分を集めた。

3万6371人分のアンケートを積み上げて、結果を報告する高倉会長(右)
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最も多かったのは「越後高田」で29.6%を占めた。2番目は「越後上越」(26.0%)、3番目は「妙高高田」(11.7%)、4番目は「妙高上越」(11.2%)、5番目は「上越」(8.1%)、6番目が「妙高越後高田」(3.9%)となった。

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同会では集計後に役員会を開いて議論を重ねた結果、高田藩の統治した「高田」というエリアと、高田平野のどこからでもみることができる妙高山の「妙高」、観光地としての「妙高」といった視点で、将来や観光・経済への効果を勘案して「妙高高田」を選んだという。

新駅の駅名については、上越市や妙高市などで作る新幹線まちづくり推進上越広域連携会議もアンケートを実施しており、同協議会の駅名部会で検討が進められており、来年3月末をめどにJR東日本に要望する予定となっている。

この日の総会に出席して駅名の提案を受けた村山秀幸上越市長は「越後高田の半分にも満たない妙高高田に皆さんが真剣な議論で決めたことに敬意を払いたい。しっかりと受け止め、駅名部会で将来を見据えた議論をすることをお約束する」と述べた。

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