スーパー「吉池春日山店」が2月末に閉店

新潟県上越市木田1のスーパー吉池春日山店(本社・東京都台東区)が2012年2月末で閉店する。吉池は、かつて高田、直江津にも店舗があったがいずれも既に閉店している。春日山店の閉店により、40年にわたり市民らに親しまれたスーパー吉池は市内から姿を消す。

スーパー吉池春日山店
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吉池は魚介類の小売商からスタートし、日本におけるディスカウント・ストア、チェーンストアのはしりとされる。東京都内に鮮魚や食料品、衣類雑貨などを販売するデパートや和食、寿司などの外食事業、旅館やビジネスホテルなどのホテル事業を展開している。創業者の高橋與平氏が松之山出身であったことなどから上越市内にスーパーを出店してきた。

1972年にJR高田駅前に高田店、1973年に春日山店、1974年にJR直江津駅前に直江津店を相次いでオープンした。東京では上越地域の鮮魚をはじめ新潟県の特産品などを販売する一方、上越のスーパーでも東京の品物を販売するなどし、首都圏と地方との産品をつなぐ役割も果たしてきたという。高田、直江津両店は15年ほど前に閉店している。

春日山店は1984年に現在地に移転し、野菜をはじめ漬け物など地域農家の農産物加工品も扱うなど、地元密着型のスーパーとして営業を続けてきたが、今回閉店が決まった。住宅街にあるスーパーでもあり、継続を望む声も多いという。