「確かな明日へ」多様な価値観認めるまちに 上越市長選で現職村山氏が公約発表

任期満了に伴う上越市長選(10月22日告示、29日投票)に3期目を目指して出馬を表明している現職の村山秀幸氏(68)が2017年6月28日、同市下源入の後援会事務所で記者会見し、公約を発表した。「確かな明日へ」と題して、引き続き「すこやかなまち」を掲げ、2期8年にわたり最優先で取り組んできた財政健全化に一定の道筋が見えたとして、小学校就学前までの子ども医療費の完全無料化や団塊世代の高齢化を見据えた医療・福祉の充実などを盛り込んだ。

公約を発表する村山氏
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村山氏の公約 (PDF1.2 MB)

村山氏は、これまでの2期にわたり財政再建や施設の統廃合などに取り組んできたことについて「市民の求めに応じることができず我慢を強いた」と説明。3期目の公約については「見通しが立ち、実際にできることを市民に約束する」と話した。

「確かな明日へ」と題した公約は、多様な価値観の共生のまち、安全と安心、社会貢献のために活動できるまち、歴史と文化を4本柱に据えた。福祉、子育て、産業、農業、教育、中山間地対策などこれまでの政策を網羅した84項目を掲げている。

具体的には小学校就学前までの子ども医療費の完全無料化、給付型奨学金を視野にした奨学金制度の見直し、私立高校・幼稚園への支援拡充、団塊世代が75歳となる2025年以降を見据えた介護や認知症予防対策、生活習慣病予防の取り組み強化などを挙げた。このほか農業、産業などを含め総花的に言及している。

村山氏は「人口を増やすのはほとんど無理な状況の中、一定のサイズのまちとして文化や歴史、自信、誇りなどを次の時代につなぐまちづくりをしていきたい」と話した。

記者会見には、上越商工会議所会頭の高橋信雄さんが選対本部長として同席した。高橋選対本部長は「全てを網羅している公約で、8年間の実績と30年以上の行政経験に裏打ちされている。今後の4年間、村山さんと一緒にやらないと次への基盤を作れない」と語った。

会見に同席した高橋信雄選対本部長(左)
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次期市長選では、元市議の中川幹太氏(42)が立候補を表明している。また、元市長の宮越馨氏(75)の名前が取りざたされている。

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