エア出馬表明? 上越市長選で滝沢一成市議が「公約」発表

今年10月の上越市長選について、同市議会議員の滝沢一成氏(60)が、自身のブログやSNSで「公約」を発表した。滝沢氏は「立候補する予定はありません」としているが、「日本海ルネッサンス都市上越の実現」と題して具体策をふんだんに盛り込んだ夢のある公約だ。同市長選では現職の村山秀幸氏(68)と元市議の中川幹太氏(41)の2人が出馬を表明しているほか、元市長の宮越馨氏(75)の動向も注目されており、情勢は依然不透明なことから、関係者から「本当に出馬するのでは」との観測も出そうだ。

出馬表明した2人のうち、公約を発表している(2017年4月13日時点)のは中川氏のみ(中川氏公約発表の記事)。滝沢氏は今回示した公約について「各立候補予定者は上越市のあるべき姿をどう描くか問われるわけですが、私ならこんな感じですかね。春の夜のうたかたの夢とご笑納ください」と説明している。

滝沢氏の「公約」(画像を押すと滝沢氏のブログに移動します) 公約

公約は「日本海ルネッサンス都市上越の実現」と題して、物流交通中核都市、エネルギー中核都市、交流人口中核都市、文化教育中核都市を4本柱に据える。百万人観桜会期間の大型クルーズ船誘致、メタンハイドレートガス化と送ガス拠点施設誘致、えちごトキめき鉄道の上越教育大学前駅新設、上越妙高駅前に看護大学、上越教育大学のサテライトカレッジ開設などの具体的施策を体系的に整理している。また福祉分野では宮越氏が提唱している「こども年金」制度創設も盛り込んでいる。

滝沢氏が「予算的裏付けは度外視の“春の夜の夢”」としている通りに、まさに夢のある公約となっている。

滝沢氏は上越市出身で青山学院大卒。東京で映像やイベントなどのプロデューサーとして活躍し2008年に帰郷。「上越市を一流の地方都市に」を公約に同年の市議選で初当選。その後、1期目途中に県議選に出馬し落選。2012年に再び市議に返り咲き、現在通算3期目。

滝沢氏は次の市長について「上越市が破滅的状況にならぬよう、健全に持続するよう『未来からの呼びかけに応える』ひとであってほしい」としている。

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