回顧2012 上越タウンジャーナル記者トーク(3)

上越タウンジャーナルの記者2人が、この1年のいろいろなニュースを振り返り、エピソードを交えながらトークを繰り広げる記者トークの最終回です(第1回はこちら、第2回はこちら)。

写真はイメージです
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川村 上越ロケの映画「シグナル~月曜日のルカ」だが、昨年8月のロケでは、どの社も一切取材をさせてもらえず、困り果てた。映画ロケの取材は「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」「突入せよ!あさま山荘事件」「ふみ子の海」「絆」など、いろいろ経験したけれど、取材ができなかったのは初めてだね。その後はなんとか情報合戦で先行でき、いち早く記事をアップできたのは良かった。

江口 私は今回のシグナルに関しては一度だけ、本町でロケをしているのを見に行ったが、ちょっとカメラを取り出した出しただけで、スタッフの人にすごく怒られてまいった。

川村 「シグナル」のエピソードといえば、主演の西島隆弘さんが映画の中でキュウリを食べたか、食べなかったか、ということ。全国の西島ファンの女性の間で、ずいぶん話題になったらしい。というのは西島さんは子供のころキュウリを食べて苦しんだことがあったようで、一種のトラウマを持っているという。それが、映画の中でキュウリをうまそうにバリバリ食べるものだからファンは不思議に思ったようだ。打ち上げの席で、谷口正晃監督に直接聞いたところ、「あとでそっと吐き出した」とのこと。記事にしようと思ったけれど、あまりにもマニアックな話だったもので断念した。

江口 日経トレンディ誌の恒例「2012年ヒット商品ベスト30」の第9位に入っていたけど、今年は全国で「街コン」が大流行。上越でも高田夜の街オリエンテーリング潟コン謙信魂パティコンと相次いで開催された。既婚者でも参加してもいいというのがほとんどで、参加してみたかったが、叶わず残念。

川村 街コンは一般的な合コンとは違って、「出会いの場創出」と「地域活性化」が融合したイベントで、規模が大きいのが特徴。客が少ない曜日や時間帯にやるし、新規顧客の獲得にもつながるので店のメリットが大きい。原価ギリギリまでサービスする店もあるので、客側も得をする。心配なのは、店によって随分サービスに差があることだ。店側がイベントで儲けようとしたら、街コンは衰退していく。あくまでも自店を知ってもらう場として割り切ってもらわないと。来年もこの勢いは続くと思うが、乱立気味なのが心配だ。

江口 ローカルアイドル、ご当地アイドルも全国的に注目されているね。全国区のアイドルに対し、地方に本拠地があり、地元を中心に活動する地域限定アイドルのこと。新潟県内で活躍するNegicco(ねぎっこ)が有名だけど、新潟市のRYUTist、Angel generation、長岡市のY.O.Y(今年で活動終了)、糸魚川市のGREEN☆FLAGなど、市単位で活動するアイドルも出てきた。

川村 上越市で活動するJo志校は2011年9月に発足し、今年から活動を開始したばかりだが、夏以降には各種イベントに次々と出て急速に知名度を上げた。当初はキワモノ的に見る人もいたが、彼女たちが一生懸命にやる姿を見て着実にファンが増えた。追っかけファンもいるようだし、来年の活躍が楽しみだ。

江口 10月の「越後・謙信SAKEまつり」にJo志校メンバーがコスプレ姿で出ていたね。

川村 SAKEまつりのピーアールキャラクター、歌瀬吟を描いたのが上越市在住の漫画家、牛木義隆さん。2009年以降のポスターに登場し、当初は「酒イベントなのに美少女アニメのポスターはおかしい」という声が上がった。しかし、この思い切った起用が大成功。当初は男中心の酒飲みイベントという傾向が強かったが、次第に女性が増え、子供連れの家族も多くなった。県外からの宿泊客も増えて、観桜会に次ぐ一大イベントに育った。今年驚いたのは、小学生が出店しホワイト焼きそばを売っていたこと。高校生の出店もあった。お酒を楽しむイベントで子供が店を出すことに批判が出なかったというのは、「酒飲みイベント」からのイメージチェンジに成功したということだ。岩の原ワインのブースに、女性の長い行列ができていたのにも驚いた。

江口 本町商店街でのイベントは、花ロードやラーメンまつりなどがあるが、このSAKEまつりはその中でも成功しているイベントだね。

川村 今年もクマの出没が多かったが、特徴的なのはクマが人を襲ったり、市街地に迫ってきたことだ。西松野木の民家に現れ、男女2人を襲ったり、バロー上越店付近に現れたりした。バロー上越店付近での目撃情報をもとに、付近で畑作業をしていた人を丹念に聞きまわり、ついに熊の足跡を撮影することができた。次はクマの姿を撮影したいとカメラを持ち歩いたが、無理だった。

江口 バロー近くの足あとの発見については、上越市の担当課長から「上越タウンジャーナルの記事を見て現場を確認した結果、目撃されたのが確かに熊だったと確認できた。本当に助かった」とのお礼の言葉をいただいた。

川村 クマの他にも、カモシカが出没したり、天王川に1万匹のボラの大群が現れたり、いろいろあったな。

江口 直江津の市街地の用水路のような川に、うようよとボラがいてある種異様な光景だった。ただ、地元ではすっかりお馴染みの風景のようで、近くにいた小学生に「魚たくさんいるよ」と声をかけたら、「それ普通」とあっさりと通りすぎて行ったのが印象的だった。

川村 学校で感染性胃腸炎が大流行していると思ったら、原因は給食の川渡餅だったというニュース。無病息災を願う風習が感染源とは皮肉な出来事だった。

江口 実はうちの子供もこの川渡餅の出た学校に通っていて、当日の学校からの知らせは「詳細は報道発表されますので、新聞等で確認してください」というもの。被害を受けた学校の児童の保護者に対してこの対応はないでしょう。学校や教育委員会には、こういう対応をあらためてほしい。

川村 このほか、市が示した基本構想案に対して高田区の地域協議会が不適当と答申した仮称・厚生産業会館や年度内にもJRが名称を決めるとされている北陸新幹線の新駅名などいろいろとデリケートな問題がほかにも多々あったが、今年はこのくらいで。

(おわり)

◇回顧2012 上越タウンジャーナル記者トーク(1)
https://www.joetsutj.com/articles/52009935
◇回顧2012 上越タウンジャーナル記者トーク(2)
https://www.joetsutj.com/articles/52009935