2012年10月8日午前5時ころ、新潟県上越市樋場のショッピングセンター、バロー上越モール付近の国道18号上で、体長約1ｍのツキノワグマ１頭が目撃された。クマはバロー上越モール側へ逃げた。目撃現場付近には同店をはじめ住宅地、病院、老人ホームがある。6日には約2km南西の西松野木集落で、住民2人がクマに襲われてけがをしたこともあり、上越市は地区住民に防災無線で注意を呼び掛け、警察と共に周辺のパトロールをして警戒にあたっている。
クマが横断した国道18号（上越市下新町～樋場）
市によると、国道18号を車で妙高市方面から直江津方面へ走っていた38歳の女性が、50ｍほど先にいるクマを目撃し警察に通報した。クマは国道18号を東から西へ横断して、バロー上越モール側へ逃げた。バローと櫛池川の間はやぶになっており、そこへ逃げ込んだとみられる。
下新町の畑に残されていたクマの足跡
足跡の大きさは長さ25～30cm
国道18号をはさみバロー上越モールの反対側の同市下新町の畑にクマの足跡が残されていた。畑を借りて耕作している国府1の男性（67）は、「サツマイモの畑にこざいた（踏み荒らした）跡があったので最初は犬かと思った。しかし、手前に大きな足跡が点々とあり、こんなに大きな犬はいないな、と不思議に思っていた」と話す。
近くで農作業をしていた下新町の男性（71）は、「西松野木にクマが出ただけで驚いていたのに、まさか市街地のすぐそばに出るとは。これから農作業にも注意しなくてはいけない」と話していた。
市に入ったクマの目撃情報は、今月6件目と相次いでいる。また今年4月からのクマの目撃情報は25件目で、昨年同期比5件増となっている。
目撃現場付近の地図
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