激辛ラーメン「50丁目」 食べたら無料に

辛さのランクが「1丁目」から「50丁目」まで50段階ある、その名も「激辛ラーメン」が2012年9月3日、新潟県上越市五智1の「ラーメン翔」に登場した。10丁目を完食すると100円引き、30丁目は半額、50丁目なら無料になるという特典がある。いったい、どのくらいの辛さなのか。辛いものが大好きという男性に未知の辛さを体験してもらった。

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店の正面に、赤地に白抜き文字で「激辛ラーメン」と書いた手作り看板が出ている。店内の壁には、「体調不良、もしくは辛さが苦手な方はご遠慮ください。責任は負いません」と掲示が出ている。辛いラーメンを出している店は多いが、50段階の辛さというのはないはずだ。

上越市五智1の「ラーメン翔」に激辛ラーメンの看板が出た
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初日に「10丁目」に5人が挑戦して全員が完食したという。ではそれ以上の辛さはどれほどのものだろう。完食すれば半額という「30丁目」を、辛いもの大好きという24歳の男性に挑戦してもらった。みそ味と、しょうゆ味があるが、オーナーの俵木邦幸さんのお薦めのみそ味を注文し、ラーメンができるのを待った。

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しばらしてラーメンがテーブルに。真っ赤で、いかにも辛そうだ。辛さの元は豆板醤で、野菜とともに炒めて使っているので「辛さの中にもうまみがある」という。豆板醤は1丁目につき、ティースプーンに1杯程度を入れるようだ。

水を4杯用意して、「30丁目」に挑戦!
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ではスタート。最初はもやし、タマネギ、ひき肉の具と麺から食べていく。第一声は「口の中がひりひりするし、鼻水が出る」。水を飲まない方が辛さを感じないようなので、ほとんど飲まずに食べている。

15分が経過し「全身が熱い」と言う。顔が真っ赤だ。オーナーが「お客さんが苦しむのを見るのは快感ですね」とぽつり。

具と麺を完食。残るはスープだ
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20分が過ぎ、具と麺を完食。残るは難関のスープだ。「心頭滅却するしかないです」と覚悟を決めてスープを飲み始めるが、「暑い、暑い」を連発する。しかし、最後は丼を持って、スープを一気に飲み干した。約25分で完食だ。

汗びっしょりになりながらも、見事完食!
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「スープが熱いうちは辛さと熱さで飲めなかったけれど、次第に冷めてきたので完食できた。今まで食べたラーメンの中では一番辛かった」とコメント。完食後、白いシャツに赤いシミが何か所かあったのを発見。豆板醤の色なので拭いてもとれず、完食したものの表情は複雑だった。

このメニューを考えたのは「直江津を盛り上げたい」「お客さんに楽しんでもらい、還元できたら」との思いから。ちなみにオーナーは辛いのが好きな方だが、「5丁目がせいぜい」だという。

「50丁目」を完食する人はいつ出るのか、オーナーは心待ちにしている。1杯の値段は、49丁目までは700円、50丁目は800円。

営業時間は午前11時~翌午前3時。電話025-544-5100。無休。