2012年10月6日午前7時前、上越市西松野木にクマが出没し、同所の会社員、浅野信介さん(55)と同所の小山トヨ子さん(81)が襲われけがを負った。現場は農村の集落で2人の家は300mほど離れている。警察や市、猟友会が周辺を警戒しており、注意を呼び掛けている。
警察によると、クマは体長1mほどで、浅野さんは右腕などを噛まれ全治2週間のけが、小山さんは頭や顔を引っかかれ全治3週間のけがを負った。2人とも病院で治療を受けている。
浅野さんの母、サダさん(84)は「庭で呻き声が聞こえるので出て見たら、倒れた息子の上に黒いのが馬乗りになっていた。初めはクマとは思わず、犬かと思った」と話していた。
小山さんの息子、一仁さん(50)によると、トヨ子さんは、自宅の玄関前でクマに襲われた。玄関を出たところでクマが飛びかかって来て顔などを引っかかれたという。
浅野さん宅から西に300mほどの場所に小山さん宅があり、そのさらに100mほど西に住む小山懸雄さん(78)は、クマが自宅敷地内を走って南にある別所川沿いのやぶに逃げていく様子を目撃した。「がさがさと音がすると思ったら、うちの車庫の脇を黒いものが通っていった。まさかクマとは思わずびっくりした」と話していた。
現場の地図
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