ホーム > 2012/12

回顧2012上越タウンジャーナル記者トーク(1)

5年前

今年も「上越タウンジャーナル」をご愛読いただき、どうもありがとうございました。 1年間をなんとか毎日、記事をアップしてきた記者2人が、いろいろなニュースを振り返り、エピソードを交えながらトークを繰り広げます。今日はその第1回です。

写真はイメージです
対談イメージ

(記事中の色の変わった文字をクリックすると、その記事が別ウインドウで開きます)

江口 今年は取材にまわっていて、ずいぶん多くの人に読んでいただいているな、という実感を強くしたね。ニュースメディアとして公にも認められたと思うし、定着した年だった。

川村 ツイッターのフォロワーも順調に増え、2010年1月にスタートした後、2011年3月に1000人、2012年3月に2000人、そして今が約2800人だから、1年に1000人弱のペースで増えている。フェイスブックの「いいね」も700人を超え、上越でもずいぶん広がってきた実感がある。

江口 ツイッターと言えば、1月24日の中学校の給食に消毒剤が入っていたというニュース。朝自宅でツイッターを見ていたとき、中学生らしきフォロワーがこの話をしていたのを見付けたのが端緒だった。ツイッターなどのSNSは、とかく真偽が分からないと言われるが、真偽は記者が確かめればいいというのを実感した。また別件だが、フェイスブック経由でもリアルタイムに読者から情報が寄せられたこともあり、特にSNSの広がりを感じた1年だった。

川村 今年はまず、大雪がドカーンときたね。上越市高田で積雪が2mを超え、上越市で1人、妙高市で2人が亡くなった。妙高市の豪雪や、上越市の一斉雪下ろしがテレビの全国放送で流れるなど、知名度が上がったけど、こんなことで知名度が上がっても……。

江口 本当に冬の間はよく全国ネットのニュースになっていた。

川村 全国放送で取り上げられる妙高市の積雪は、気象庁の観測所がある関山(旧妙高村)のものなので、人口が多い中心市街地の実体とは少し違う。都会に住む親戚や友人などから、ずいぶん心配されたらしい。新築したばかりの新井小学校の「超困難」な雪下ろしの記事が、上半期の記事ランキング1位となり、ずいぶん読まれたので、地域発のニュースとしては意味があったと思うね。

江口 大雪は災害というが、豪雪のとき火事は恐ろしいと感じた。2月18日午前4時半過ぎ、新潟県上越市下正善寺で木造一部2階建ての住宅と倉庫を全焼する火事があった。現場の積雪は2m以上で、道も雪で狭くなっていて消防車両がすれ違うのも困難な状況だった。幸いけが人はなかったが、豪雪の中での火事は雪のない場所では考えられないくらいリスクが高い。

川村 全国ニュースとなった災害といえば、3月7日に発生した上越市板倉区国川の地滑り。すぐに現地に行ったけど、雪と土砂がじわじわと押し寄せ、住宅がギーギーきしんでいるのには驚いた。当初は地元の報道陣だけだったので、地滑りの近くまで入れたけれど、その後、テレビ中継が入るようになってからは規制が厳しくなった。

江口 4月の上越市議選は全市1選挙区となった初の選挙で、定数も48から32に減った。人口の少ない13区の議員の当選は困難かと思われた。しかし、旧市域から25人、13区から16人が立候補した中で、結果は旧市域で7人が落選したのに対し、13区の落選は2人。地元の議員がいなくなることへの地域の危機感を感じさせる結果だった。

川村 市議選といえば、新潟日報社が発行するミニコミ紙「新潟日報 上越かわらばん」が公職選挙法に抵触する疑いがあるというニュースもあったね。

江口 取材した感触では、ついうっかりという感じだったと思う。ただ、私が指摘してからの新潟日報上越支社の対応は見事だった。報道部長さんと支社長さんが配達済みの部数や回収した部数などを何度も刻々と連絡してくれた上、その後の対応などをきめ細かに説明してくれた。取材する私に疑問の残らないようなとても丁寧で、危機管理とはかくあるべしという感じの対応だった。

川村 県内最大シェアを誇る県紙の貫禄といった感じだね。

江口 市議選の後は10月に知事選、12月には衆院選があった。「上越かわらばん」もそうだが、公選法については、意外にも選挙の取材を何度もしているはずのメディア関係者の無知を感じる場面が今年は何度かあった。記事にはしていないが、知事選の際、県選管が選挙公報(PDF)へのリンクは公選法違反の恐れがあると警告していたにもかかわらず、某地域紙の報道部長さんが選挙告示後に堂々と個人のフェイスブックでリンクをシェアしていてびっくりした。また公選法が当選御礼を禁じているのは常識だと思っていたが、衆院選後の某地域紙の記事では、地の文で「当選の御礼あいさつ」「関係者へのあいさつ回りを行った」と書いていて、どういう神経なのかと疑問に感じた。私は今の公選法については、より現実に即した内容に改正されるべきだと思うが、現行法を守るのは当たり前だ。

川村 来年は参院選と上越市長選がある。安倍政権にはぜひ公選法を改正してネット選挙を解禁してほしい。

(2回目に続く)