中学校で給食の「ゆで中華麺」に消毒剤

新潟県上越市内の中学校の給食に出された「ゆで中華麺」に消毒剤が混入していたことが2012年1月24日、分かった。市教育委員会によると、納入業者が麺を製造する設備の部品交換工事をした際、工事箇所などの消毒に使った次亜塩素酸ナトリウムが混入したという。健康被害などは出ていない。

ゆで中華麺は、1月23日に合併前の市域の中学校9校に出された。このうちこの製麺業者が納入したのは5校。麺は1食ずつ透明の袋に入っていて、袋を開けた際に異臭に気付いた生徒の指摘で分かった。

市教委によると、この麺を納入した市内にある製麺業者が給食の前日までに製麺設備のボイラーのバルブ取替工事などを行った。工事の後、機器の消毒に使った次亜塩素酸ナトリウムが良く洗い流されず、給食用の麺を製造した際に混入したという。市教委によると、濃度は健康に影響のない範囲のものだったという。

市教委では「今回のようなことはあってはならないことで、納入業者には厳重に注意した」としている。

同市では1月24日の「給食記念日」を中心とした「学校給食週間」に東日本大震災の被災地復興を願ったテーマ献立を実施しており、中華麺の出た23日の献立は福島県の料理だった。

上越市の学校給食に出る「ゆで中華麺」(写真は「上越の食育ポータルサイト」から)
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