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回顧2017年 上越タウンジャーナル記者トーク(4)

3週間前

今年1年を振り返る記者トークの前日からの続きです。(記事中で色の変わった文字をクリックすると、その記事が別ウインドウで開きます)

新企画「TJ調査隊」がスタート

江口 今年、何が一番面白かったかな。去年は宝くじで10億円当たった話で新年早々から盛り上がったけれど。

川村 取材に行って面白かったのは、今年始まった新企画「TJ調査隊」で九州に行った往復1万円ぽっきりの日帰り旅行。京都駅でアクシデントがあって肝を冷やしたが、無事に戻ることができた。できれば地元の人が推すラーメン店に行きたかったが、時間が足りなかった。切符は午前6時からのネット予約で、瞬時に売り切れるほどの人気だった。「早起きして毎日試みたが買えなかった」という声を多く聞いた。メルカリでの転売も多かった。来年は「TJ調査隊」で、さらに面白いものに挑戦してみたい。

白い綿毛、赤い川の不思議

江口 不思議な出来事もいくつかあった。

川村 5月には「謎の白い綿毛」騒動があった。「マグノリア」というアメリカ映画の最後に大量のカエルが降ってくる場面があったが、上越市の市街地で空から降ってきたのは白い綿毛だった。あちこちで綿が目撃され、いったい何が起きたかと思った。綿を積んだトラックが横転するなどの事故や、綿虫などを考えたけれど、調べたらヤナギの綿毛だった。

江口 6月には儀明川が赤く染まるという出来事があったね。微生物のしわざ? 不法投棄? いったい何だったんだろうね。

川村 8月には従業員も客もいないゲームセンターの話を取材した。廃墟のような店で、夜行くと怖かった。同じく8月には、急激に消滅しつつあるエロ本自販機の撮影に回ったが、自販機が壊されないように2重、3重の鉄格子が付けてあって驚いた。記事を出すと同時に無くなった自販機もあった。

2階が女性専用席となり、「秘密の小部屋」も設置された(高田世界館)
秘密の小部屋

江口 エロ本と言えば、高田世界館が1週間だけ成人映画館として復活したね。

川村 新作ロマンポルノ5作品を上映した。高田世界館は、元は成人映画専門館の「高田日活」だけに、壁に卑猥な落書きも残っている。女性客にも安心して見てもらおうと、2階席を女性専用にしたり、高田日活当時のポスターを貼った「秘密の小部屋」を設置したりして、なかなか楽しい仕掛けがあった。

漫画に上越市が次々と登場

江口 映画の次は出版関係だが。

川村 今年は漫画に上越市が登場することが多かった。なんと言っても“上杉謙信は女だった”という仮説を漫画化した東村アキコさんの「雪花の虎」かな。盛り上げようと官民一体の実行委員会もできた。これまで第5巻まで単行本が出ている。川中島の合戦が近くなり、ますます面白くなってきた。連載していた漫画誌の「ヒバナ」が9月号で突然の休刊になり驚いたが、「ビッグコミックスピリッツ」に引き継がれるという発表があり一安心した。

江口 瞽女ミュージアムも登場した。

川村 漫画「ましろのおと」19巻で、5ページにわたって掲載された。遠方から来館した人もいて、漫画の威力を実感した。

江口 新潟県出身の漫画家もいたね。

川村 本県出身の水森暦さんが「別冊花とゆめ」に連載をスタートした。高田世界館など上越市内が登場した。やっぱり新潟県は漫画王国だと感じた。

江口 妙高市出身のHIKAKINさんの成功ストーリーが「週刊少年マガジン」に掲載されたね。読み切りで42ページの力作だった。自身のYouTubeチャンネル、HikakinTVでも紹介していた。

なんだかんだで上杉謙信

田中会長が謙信役を務めた謙信公祭の出陣行列(8月27日)
20170827-謙信公祭出陣行列

川村 謙信公祭で上越観光コンベンション協会の田中弘邦会長が謙信役を務めた。90歳という高齢の謙信役ということで、体調を心配する人が多かったけれど。

江口 暑い時期に重い衣装を来て馬に乗るだけに心配するむきもあった。見ている市民がハラハラしていて、「頑張れ」「馬から落ちないで」と声援を送っていた。予想以上に好意的な反応だったので安心した。どうせなら100歳まで続けたらどうか。100歳の謙信ならすごいインパクトがある。

川村 ACジャパンのCMで、“上杉謙信の「検診」と武田信玄の「進言」”という笑える掛け合いがあったり、先の「雪花の虎」やら、山鳥毛の取得騒動など、謙信ネタが多い年だった。

江口 著書で謙信を「ただの愚か者」「戦略が下手」などとこきおろした東京大学史料編纂所の本郷和人教授の講演会が、10月にオーレンプラザで開かれた。どんなことを言うか期待していたけれど。

川村 謙信のお膝元でも「上杉謙信はバカだ」と言い放ったけれど、ちゃんと理由があった。川中島のほか、雪の三国峠を17回も越え関東で北条と戦った。さらに越中方面に進出した。「三つの方面で同時に戦うのは、まともじゃない」と言うのだ。謙信は「関東管領として関東を守る」「将軍の危急を救う」など、平和と秩序の確立を求めて戦ったという。私利私欲より “義” を大事にした謙信。本郷氏も「上司にするなら謙信」と断言した。

江口 結局、本郷教授は謙信が好きだってことだったのか。トークも今日で最後だし、上杉謙信が登場したところでお開きにしますか。

(おわり)

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