津軽三味線を題材にした羅川真里茂さん作の人気漫画「ましろのおと」19巻に、新潟県上越市東本町1の「瞽女ミュージアム高田」が取り上げられた。主人公らが三味線の全国ライブツアーの途中に立ち寄る設定で、高田瞽女や同ミュージアムの内部、高田駅などが紹介されている。
2017年6月、月刊少年マガジンを発行する講談社の副編集長が取材に訪れ、同施設を運営する「NPO法人高田瞽女の文化を保存・発信する会」の小川善司さんが施設の説明をしたという。
7月号の「ましろのおと」に瞽女ミュージアム高田が掲載された直後から、県外などから多くのファンが訪れるようになった。小川さんが副編集長にメールで感謝を伝えると、「作者も大変喜んでいた」と返信があったという。
単行本では、11月17日に発刊された第19巻に、5ページにわたって掲載されている。定価463円。
漫画「ましろのおと」は、青森の津軽で生まれ、小さい頃から祖父・松吾郎の三味線を聞いて育った澤村雪が主人公。三味線の師であった祖父が亡くなったことで、自分の音を探すため、単身上京する。19巻では雪を中心にした三味線ユニット「STC」が、全国ライブツアーを通じメンバーとの切磋琢磨、理想と現実の葛藤の中で成長していく。