新潟県上越市桑取地区の最奥、横畑集落内にある築180年のかやぶき古民家を活用したカフェ「平左衛門」が2020年6月5日、今期の営業をスタートした。オープンを待ち望んでいた地元住民らが、自然に囲まれた空間での食事を楽しんだ。
運営するのは、同市西部の中山間地域の自然や文化を守る事業活動に取り組むNPO法人かみえちご山里ファン倶楽部。2004年から約10年かけ、地元職人とボランティアで改修を行い、曲がり梁やケヤキ柱はそのまま生かし、2013年にカフェとしてオープンした。毎年4月中旬から11月末までの期間限定営業だが、今年は新型コロナウイルスの影響で、約2か月遅れの営業開始となった。
席数は20席で、東屋のテラス席も利用可。山々に囲まれた自然豊かな風景を望むことができる。
提供するメニューは地域の食材にこだわっている。名物の「平左衛門カレー」は時間をかけて煮込んだタマネギが主役で、「豚」「チキン」「牛すじ」の3種(いずれも税込み1150円)を選べる。今年から、2種のカレーを選ぶ「ハーフ&ハーフカレー」(同1300円)も登場した。湧き水を使用した「ひきたてコーヒー」(同500円)や自家製の「こうじ甘酒」(同400円〜)などのドリンクのほか、「米粉のシフォンケーキ」(同450円)や夏季限定の「湧き水かき氷」(同600円)などのデザートも味わえる。
同NPOスタッフの松川菜々子さんは、「一つの交流拠点として地域内外の人が集まる場にしたい。地域の食の豊かさをどんどん発信できたら。周辺施設なども合わせて楽しんでもらえれば」と話していた。
営業時間は金〜日曜、祝日の午前11時から午後4時まで。5人以上で利用する場合、平日の予約も受け付けている。
問い合わせは同店080-6558-1728か同NPO事務所025-541-2602(営業時間外)。