新潟県上越市三和区北代の宮沢栗農園(宮沢和一代表)では2018年9月8日、実りの秋を告げる「焼き栗」の販売を始めた。栗本来の甘さを最大限に引き出した焼き栗は店頭で甘い香りを漂わせ、遠方から買い求めにくる客などで大人気だ。販売は土日曜、祝日のみ。
2haの栗農園では、26品種600本を栽培。焼き栗は2001年から始め、今では栗が足りないほどの人気を呼ぶ。宮沢代表によると、「今年は実が太る頃に雨が降らなかったため、早生は小粒で甘みが少なめ。その後雨が降ったので、中生〜晩生は良くなりそう」と話す。
収穫した栗は、氷温(0度)に保つ氷蔵庫で20日〜1か月ほど熟成させる。「デンプンがショ糖に変わり、甘みが増す」という。それを円筒形の圧力釜に入れ、回転させながら蒸し焼きにする。栗自体が持つ水分で蒸すため、甘みが逃げずにぽっくりと焼き上がるという。実全体に火が通るよう栗の座(お尻)に切れ込みを入れてあるので、実離れが良く食べやすい。
栗は焼きたてが一番おいしいが、冷めた場合はオーブントースターで温める。余った場合は冷凍し、食べるときは自然解凍してオーブンで温めると良い。
10月10日頃から、同農園一押しの「謙信甘栗」が登場する。味が良く甘みが強い品種「倉方甘栗」を、上越の戦国武将、上杉謙信にちなんでブランド化したもの。「上越の栗を全国に広めていきたい」という宮沢代表の思いがこもったおいしさだ。
1袋200g入り、500円。生栗は平日も販売しているが、焼き栗は土、日曜、祝日のみ。今年は11月第1週まで。通販でも受け付けている。問い合わせは宮沢栗農園025-532-2306。
◇宮沢栗農園通販サイト http://www.miyazawakurinoen.sakura.ne.jp/