君の井酒造「かんずりが恋しくなる日本酒」発売 21日から出荷開始

新潟県妙高市下町の君の井酒造は、同市特産の香辛調味料「かんずり」と味わう特別酒「君の井 かんずりが恋しくなる日本酒」を発売する。おつまみとして人気の「かんずり漬えのき茸」とセット販売で、2022年2月21日から出荷開始する。

セット販売する「君の井 かんずりが恋しくなる日本酒」(君の井酒造提供)
かんずりセット

新型コロナウイルスの感染拡大で消費が落ち込む中、業種を越えたコラボ商品で地域を盛り上げようと昨年の春に企画。どちらも米こうじを使った発酵食品で、かんずりは味の決め手となるトウガラシの雪さらしで、日本酒は原料に雪解け水を使う点など、製造に雪や妙高の風土が不可欠といった共通点から、製造元の「かんずり」(同市西条)に提案した。

特別酒は、かんずりの風味が引き立つ味わいを目指し、10か月ほど試作を重ねて完成。米のうま味が感じられるやや甘口で、かんずりの辛味の中にある米こうじの甘みとの相性の良さが自慢だ。

田中智弘専務(42)は「妙高の大自然の中で作られる発酵食品の良さが伝わるコラボになった。地域の方に広く味わってもらって魅力を再確認してほしい。地元を離れている方も妙高に思いを馳せながらお家時間を楽しんでもらえれば」と話している。

「セットで味わって妙高の魅力再確認して」と話す田中専務
20220124かんずり日本酒

1本720mlで、かんずり漬えのき茸は70g。価格はセットで専用の紙袋に入って2000円。上越地域の酒販店や土産物店を中心に300セットを出荷し、販売状況を見てスーパーやコンビニ、百貨店などにも販売を広げていく予定だという。

問い合わせは君の井酒造0255-72-3136