グッズにせんべい、模造刀も用意したのに… 国宝「山鳥毛」取得断念がっかり企画

新潟県上越市は上杉謙信の愛刀で国宝の「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」の購入を2017年11月、断念した。取得に向けて市が市民の機運を高めようと説明会や募金活動などを展開してきた結果かどうかは別として、今年5月にはグッズ第1号として「山鳥毛タオル」が発売されたほか、飲食店では「山鳥毛そば」「山鳥毛せんべい」などがメニューに登場した。しかし、肝心の山鳥毛が上越市のものにならないことが確定した今、これらのグッズは意味がなくなる。山鳥毛取得断念「がっかり企画」として、今後幻となるであろうこれらの品々をあらためて紹介し、歴史のひとこまとして記録に残そう。

山鳥毛そばと山鳥毛せんべい

上越市藤塚の「お蕎麦慶」(関口義宏社長)のメニューに昨年10月から登場。十割そばで太刀の黒さを、二八そばで刀身に宿る光沢を表現し、上杉謙信の偉大さを表した大皿で提供。1人前1100円のうち、100円が太刀の購入費用として市に寄付される仕組みだ。その後、今年9月には山鳥毛せんべい(1袋4枚入りで250円)も売り出している。

山鳥毛そば
山鳥毛そば

山鳥毛せんべい
山鳥毛せんべい

グッズ第1号の山鳥毛タオル

上越市本町4の呉服店「美しいきものくろかわ」(黒川弘司社長)は今年5月にスポーツタオル(1200円税別)を発売。馬上の謙信の手にした太刀が中心にデザインされており、両端には「第一義 上杉謙信公」などの刺繍が入っている。山鳥毛グッズとしては第1号で、発売当時黒川社長は「今後はいろいろなグッズがどんどん出てきてほしい」と話していたが…。

山鳥毛のスポーツタオル
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工作展で小学生の山鳥毛が入賞

上越市内の小中学生を対象とした今年9月の「第23回上越こども発明工夫・模型・工作展」(上越科学館、同展実行委員会主催)では、小学生5年生がダンボールで山鳥毛を作り入賞。太刀のほか上杉謙信の甲冑も製作し、審査員の注目を集めたという。子供たちの期待も高かった?

上越こども発明工夫・模型・工作展で入賞した小学生の作品
小学生の作品1

待ちきれず山鳥毛の模造刀購入

上越タウンジャーナル編集部では、上越市が当初予算に太刀購入費用を計上したことから、市議会6月定例会前には仮契約が成立するという見通しを持っていた。そんな中、今年5月、1人の記者がたまたま眺めていた歴史雑誌に山鳥毛の模造刀が掲載されていた。「模造刀でも一足早く雰囲気を味わいたい」と話が盛り上がり、思わず購入してしまった。もし6月定例会で契約が成立したとしても、山鳥毛が上越市にやってくるのは来年4月以降。それまで待てないと購入したのだが、まさか本物の購入話が幻になるとは…。

上越タウンジャーナル編集部で今年5月に購入した山鳥毛の模造刀(価格は約2万円)
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