地元の酒蔵の酒かすと雪室で貯蔵した食材を使った新潟県上越市のご当地ラーメン「雪むろ酒かすラーメン」の提供が、今年も2022年12月3日から同市内のラーメン店など20店で始まった。
酒どころ上越の酒かすと雪室食材を使うほか、発酵食品や上越産の野菜、魚介類などをトッピングするという共通ルールがある雪むろ酒かすラーメン。毎年冬に市内のラーメン店でつくる上越愛麺会が主催し、期間限定で各店が創意工夫を凝らしたオリジナルのラーメンを提供している。
今年は過去最多の20店が参加。ラーメンを食べてスタンプを三つ集めると、抽選で地酒が当たるスタンプラリーや、写真をインスタグラムに投稿すると抽選で各店の優待サービスが何度でも受けられるキャンペーンも1月末まで開催している。
20店の雪むろ酒かすラーメンを紹介する。
（初）麺屋風花×千代の光酒造
発酵味噌らぁめん 950円
大和5（フルサット内）。インスタグラム。
化学調味料を一切使わない同店。野菜の甘みが溶け込んだスープに、酒かすやチーズ、ヨーグルトなどの発酵食品を入れた特製みそダレを合わせた。チャイで煮込んだアジアンテイストのチャーシューをトッピングした。
GOGO宝来軒×竹田酒造店
酒粕塩白湯 雅-ミヤビ- 1000円（12月中は新潟第一酒造の酒かすを使用）
大潟区渋柿浜1770。025-520-6078。インスタグラム。
レモンやパプリカの盛り付けに気品を感じるラーメン。スープは鶏油の香りとだしの風味が利いた和風ですっきりとした味わい。酒かすとわさびの特製ペーストを溶かすと、爽やかな風味と辛味が全体の味を引き締める。
麺屋あごすけ×代々菊醸造
ローストビーフの贅沢まぜそば 1200円（12月中は頚城酒造の酒かすを使用）
下門前1650。025-545-3335。インスタグラム、ツイッター。
数日かけて作るローストビーフを贅沢にトッピング。県産小麦の全粒粉を使った太麺を、酒かすをブレンドした肉みそと特製の牛オイルと絡めた。レッドキャベツの甘酢漬けでさっぱり感も。数量限定。
王華飯店×頚城酒造
スパイスキーマラーメン 1000円
仲町3-7-9。025-525-9012。フェイスブック。
酒かすを溶かしたみそベースのスープに、20種以上のスパイスを使った自家製キーマカレーを合わせた。雪室ジャガイモの素揚げなど野菜もたっぷり。「追いスパイス」も可能。小ライスで最後までスープを堪能するのもオススメ。
たんぽぽラーメン×よしかわ杜氏の郷
漆黒のイカスミ麺 1050円
三和区神明町1290-56。025-532-2739。ホームページ。
衝撃的な黒さのイカスミのスープは、酒かすを加えたことで臭みが消え、イカのうまみが凝縮されている。酒かすとイカの塩辛が入った自家製せんべいは噛めば噛むほど味が染み出て、そのままでもスープに漬けてもいい。1日15食限定。
比他棒×よしかわ杜氏の郷
高田ビャンビャン麺 1650円
東本町3-2-59。025-520-7519。
麺は平麺で、スープには酒かすと数十種類の素材を使い、うまみや酸味、辛味など様々な味が楽しめる。トッピングはカキやホタテ、チャーシューと豪華で、ネギとショウガの千切りで後味も爽やか。
はな禅×丸山酒造場
雪むろ酒かすラーメン（価格はラーメンの内容により異なる）
中田原105-8。025-522-9255。インスタグラム。
毎週土曜15食限定。酒かすと上越の食材の可能性を伝えたいと考え、毎週違う内容の雪むろ酒かすラーメンを提供する。魚介系やみそ系、過去に提供したことがある雪むろ酒かすラーメンも登場予定。
菜心×妙高酒造
雪むろクリスピー担々麺 900円
東城町1-12-16。025-526-8924。
看板メニューの担々麺に酒かすを加え、雪室ニンジンの素揚げやザーサイのトッピングで食感も楽しい。別添えの具入りラー油、デュカスパイス、ガーリックチップをかければ、豊かな風味とザクザク食感で一気に奥深い味わいに。
宝来軒参×上越酒造店
辛味噌つけ麺〜紅越後〜 1050円
大豆1-12-59。025-523-1750。ツイッター。インスタグラム。
まぜそばとつけ麺が同時に味わえる。 まぜそばスタイルで酒かす入り特製辛みその香りをダイレクトに楽しむのも、すっきりと切れ味のあるスープにつけて食べるのもいい。麺は自家製太麺、手延べ麺、細麺から選べる。
食堂ニューミサ×鮎正宗酒造
酒かすかんずりみそラテ 1300円
中郷区稲荷山367。0255-74-2096。ホームページ。フェイスブック。
スープにかんずりをまぜた人気の酒かすみそラーメンの上にフォームミルクを注ぎ、よりまろやかに。可愛らしいラテアートは、お客さんに楽しんでもらいたいと考えたアイデア。別添えのゴマ油で味変もできる。
（12月7日から）渡木苑×よしかわ杜氏の郷
酒かすサンラータンメン 990円
仲町2-3-11。025-512-1087。ホームページ。
寒い冬にぴったりな熱々とろとろのスープは、ほど良く酸味が利きつつ、卵と酒かすでマイルドな味わい。ラー油とさんしょうの辛味がアクセントとなり、はしがどんどん進む。
やまだラーメン×丸山酒造場
雪むろ麻婆麺 1050円
土橋1595-2。インスタグラム。
辛さの中にも甘みとコクが感じられるうま辛の麻婆あん。とろとろのあんと一緒に麺を引き上げれば、さんしょうとショウガの風味豊かな香りが丼からあふれ出す。体の芯から温まる冬にうれしい一杯。
麺屋しょうじ×丸山酒造場
旨辛味噌 1000円
栄町7-11。025-526-5622。インスタグラム。
ライトなみそスープに酒かすを加えたことでクリーミーなコクが生まれ、ぷりぷりの中太麺とよく合う。数十種類の素材を合わせて作った特製の辛みそをスープに溶け込ませれば、うまさ倍増。
まるとく×田中酒造
酒かす鶏ポタージュ 1000円（12月中は新潟第一酒造の酒かすを使用）
下門前2287。025-512-6456。フェイスブック。
鶏白湯に米粉と豆乳を合わせた優しい甘みのとろとろスープが、自家製多加水麺とよく絡む。酒かすとジャガイモのペーストを溶かすとコクとなめらかさがアップ。上越産「鬼胡椒」の特製オイルが味を引き締めるアクセントだ。
春紀×鮎正宗酒造
酒かすラーメン白味噌仕立て 1000円
板倉区田井213-1。080-6504-4678。
甘口の白みそをベースにしたマイルドなスープは、酒かすの効果もあり体がぽかぽかと温まりほっこりする。スープに溶け込んだショウガとたっぷりの薬味の食感が楽しく、飲み干したくなる味わい。
龍馬軒×君の井酒造
甘えび担担麺 酒かす仕立て 1250円
上中田2026。025-526-7751。
上越産甘エビとゴマの風味が感じられるクリーミーなスープに、酒かすがコクを深める。数種類の香辛料を配合した自家製の薬膳ラー油のピリッとした「うまみのある辛さ」がたまらない。
宝来軒総本店×上越酒造
菜膳〜酒かす味噌タンメン〜 1000円
大町4-1-5。025-523-3415。ツイッター。インスタグラム。
創業90年の歴史が感じられる正統派みそラーメン。酒かすを加えることですっきりながらコクのあるスープに仕上がり、たっぷりの野菜のうまみも溶け出している。トッピングのかんずりで自分好みに味の変化もできる。
WITHドリーム×新潟第一酒造
雪室酒かすみそラーメン 880円
五智2-526-3。025-531-1005。ホームページ。
酒かすの風味が落ちないよう、注文を受けてから丁寧に作るスープは優しく自然な濃厚さ。トッピングの野沢菜漬けのシャキシャキ食感が楽しい。管理栄養士が監修し、油少なめで野菜も豊富に入った一杯。
さっぽろ×武蔵野酒造
酒粕黒ごま味噌 1000円
頸城区上吉194-7。025-543-8530。ホームページ。
雪室熟成したみそを使った鶏白湯スープに米粉と豆乳を加えまろやかな味わいに。炒った黒ゴマと酒かすの特製ペーストを溶かすとコク深い香りが楽しめる。しょうゆこうじと辛みそで仕上げた角煮風チャーシューは極上。
酒とめしあごすけ×代々菊醸造
辛味噌あごちゃんぽん 980円（12月中は頚城酒造の酒かすを使用）
木田1-5-1。025-520-8577。インスタグラム。
特製のブレンドみそと酒かすを使用した濃厚クリーミースープは、エビやイカなどの魚介類とたっぷりの野菜のうまみが溶け出している。薬膳ラー油を混ぜると味が一気に引き締まり、ショウガの甘酢漬けがアクセントに。
