見事な“食べっぷり”で飲食店応援 「上越スチール販売」食べ歩き動画

新潟県上越市本町6の「上越スチール販売」(小川貴裕社長)は、コロナ禍の打撃を受ける上越地域の飲食店を応援しようと2022年、動画とSNSによる飲食店紹介を始めた。小川社長の弟で元相撲部の小川喜裕OA事業部長(49)が、自らの見事な食べっぷりを披露。同社は動画紹介を希望する飲食店を募集している。

同社は稲葉製作所(東京都)の「イナバ物置」の正規代理店として1979年に創業。飲食店紹介は、食べ歩きが趣味の小川さんがコロナ禍で客足が減少している飲食店を目の当たりにし発案した。今年1月に動画投稿サイト「YouTube」に会社のサブチャンネルとして「上越すちーる」を開設し、併せてインスタグラム(@tabelog_jsh)も始めた。日替わりでスタッフが投稿する会社ブログにも写真と動画を掲載している。

応援企画のため、飲食店の負担はなし。小川さんによると、始めは電話で撮影交渉をしていたが、倉庫やOA機器を扱う同社と飲食店紹介が結びつかず撮影の了解がなかなか得られないこともあったという。このため最近はインスタグラムでダイレクトメッセージを送り、飲食店に紹介済みの動画やSNSを確認してもらい依頼している。

動画では小川さんがひたすら食べる

撮影は小川さんが昼食などを兼ねて1人で行い、編集も仕事を終えて自宅に戻ってから作業している。ラーメンとごはん大盛りや、天玉そばとカレー丼、天玉丼などをぺろりとたいらげる時もあるが、飲食代はすべて小川さんのポケットマネーだ。また動画は必ず事前に飲食店に確認してもらった上で公開している。

これまで紹介した飲食店は42店。現在は概ね2週間に1回の割合で動画をアップしている。真面目に料理に向き合い、大盛をおいしそうに黙々と食べる小川さんの姿に「チャーシューを食べた時の顔いいぁ」「参考になります」などのコメントが寄せられている。

飲食店紹介動画を制作している小川さん

小川さんは「本業の売り上げにつながるわけではないが、動画やSNSを見て、1人でも多くの人がお店に足を運んでくれたらうれしい。声を掛けていただければ、撮影に行きます」と話している。インスタグラムのダイレクトメッセージか同社ホームページの問い合わせフォームで受け付けている。