上越産枝豆が水まんじゅうに 和菓子店と生産者がコラボ 大杉屋惣兵衛で新発売

新潟県上越市の老舗和菓子店「大杉屋惣兵衛」は2021年8月7日、上越産枝豆の「湯あがり娘」を使った水まんじゅうを新発売する。同市下百々の農園「ほーりーふぁーむ」が栽培する枝豆をあんに使用し、上越産枝豆のおいしさを和菓子という新たな形でピーアールする。

開発は今年7月に行われた、市農産物等販売促進実行委員会主催の市内の農場見学ツアーがきっかけ。地域の食材を使って付加価値のある和菓子を提供したいと参加した同店の宮越雅士さん(48)が、同農園の枝豆の実りやさやの奇麗さに感動して商品化が決まった。

上越産枝豆を使った「湯あがり娘の枝豆あん水まんじゅう」
枝豆水まんじゅう②

枝豆の湯あがり娘は収穫後、新鮮なうちに塩ゆでし、素材のうまみを感じてもらおうと、食感を少し残してペースト。品種特有の爽やかな香りが残るようこだわった自家製の白あんと混ぜ合わせ、水まんじゅう生地で包んだ。「ほんのり塩気も感じ、和菓子になっても本来の枝豆のおいしさを味わえる出来に仕上がった」と宮越さん。

枝豆を栽培した堀口典幹さん(35)は「全く違う業種の宮越さんとの関わる中で学ぶことが多く、自分もより良いものを栽培しようと身が引き締まる。ゆでて食べるだけでなく、新たな形で地域の方に味わってもらえるのでうれしい」と話した。

宮越さんは「食べた人を笑顔にしたいという同じ思いがあるから実現できた。上越産枝豆のおいしさを再認識し、気軽に和菓子に触れてもらうきっかけになれば」と語った。

「上越産枝豆のおいしさを和菓子で感じてほしい」と話す宮越さん(左)と堀口さん
20210805枝豆水まんじゅう

価格は1個194円。日持ちは5日間で、地方発送も受け付けている。販売数に限りがあるため、なくなり次第終了。販売店舗は本店(本町5)とお馬出し店(本町3)。問い合わせはお馬出し店025-525-2501

大杉屋惣兵衛お馬出し店