GACKTさんが訪れた上越市三和区の「喫茶去」が、特製カプチーノを販売へ

新潟県上越市で2013年8月25日に行われた謙信公祭の出陣行列で、見事な馬上謙信を演じたミュージシャンのGACKT(ガクト)さんが、前日の24日、同市三和区山高津の喫茶店「喫茶去」を突然訪れ、カプチーノを注文したことが分かった。同店では9月上旬から、GACKTさんが特別に注文したこだわりのカプチーノを「(仮称)GACKTスペシャル」として販売する予定だ。

9月上旬から販売するカプチーノの「(仮称)GACKTスペシャル」
カプチーノ

市埋蔵文化財センターで24日夕方、上越市の村山秀幸市長、上越商工会議所の田中弘邦会頭らがGACKTさんを出迎えた際、GACKTさんは「山の中にある喫茶店に入ったら、『謙信公が来た』と歓迎された。『明日は頑張ってください』と激励され、うれしかった」と、GACKT謙信の浸透ぶりを紹介した。

村山上越市長らと歓談するGACKTさん。このときに喫茶去の話が出た
市長との歓談

山の中の喫茶店というのが、築130年の古民家を移築して1999年にオープンした「喫茶去」。太い柱や梁を生かした温かみのある落ち着いた店内と、本格的なコーヒーや紅茶、ケーキのほか、ハッシュドビーフやカレーなどの食事も評判の店だ。

「喫茶去」の店内
店内

オーナーの小林律さんによると、GACKTさんとスタッフが同店を訪れたのは、24日午後1時40分ごろ。GACKTさんは大好きなカプチーノを各地で飲み歩いており、事前にマネージャーが「個室はあるか」「飲み物の持ち帰りはできるか」などと問い合わせをしていたという。

持ち帰り用の水筒(ボトル)を持ってマネジャーなどが店に入ったところ、店内には客がいなかったため、GACKTさんが入ってきた。妻のゆかりさんがすぐに気付いて、オーナーに知らせた。カプチーノを作っている間、GACKTさんはスマートフォンで店内を撮影するなど、古民家特有の内装に興味を持っていたという。その後、求めに応じて壁や色紙にサインをしたり、記念撮影にも応じたという。

GACKTさんのサインを持つ小林オーナー。壁にはサインが
サイン

小林オーナーは、2007年に初めてGACKTさんが謙信公祭に出演して以来のファン。「普通はやっつけ仕事で謙信公役をやって済ますところだが、甲冑姿で白馬に乗り、手を抜かずに完璧な役作りをした。上越を大切にしているし、それから熱烈なファンになった」と話す。「GACKTさんが肩を組んで記念撮影に応じてくれたり、握手をしてくれたり、とにかく気さくで温かい人だった」と感激している。

実は、GACKTさんが来店する10分前まで、店内は超満員。GACKTさんが帰った1分後にも客が来店しており、小林オーナーは「奇跡的な30分間だった」と、運命のめぐり合わせを振り返る。

同店ではGACKTさんの来店を記念し、9月上旬から特製カプチーノ「(仮称)GACKTスペシャル」を販売する。GACKTさんが特注したと同じ「生クリーム多め」「コーヒーは苦め」「シナモンたっぷり」というリッチな仕様で提供する。

問い合わせは同店、025-532-2944。

↓「喫茶去」公式サイト
http://www.sanwa-kissako.com

「喫茶去」の地図