ジャコウネコの糞から取った最高級コーヒーを飲んでみませんか

新潟県妙高市猪野山の道の駅あらい内に2013年6月にオープンした手作りイタリアンの店「珈琲&窯焼きピッツァ窯右衛門」は、ジャコウネコの糞から採った未消化のコーヒー豆を使った最高級コーヒー「コピ・ルアック」をメニューに載せている。1kg当たり5万円以上の豆を使っているため、1杯3150円という高価格だが、コーヒー好きなら一生に一度は飲んでみたいコーヒーだ。

幻の最高級コーヒー「コピ・ルアック」
kopi

インドネシアの島々で作られるこの高級コーヒーは、2007年のアメリカ映画「最高の人生の見つけ方」に出てくる。病院で同室になった余命半年を宣告された老人2人(ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン)が、死ぬまでにやることを決め、決行していくストーリー。2人が病室でコピ・ルアックを飲み、ジャコウネコの糞から採ったコーヒーということを知って、涙が出るほど大笑いする。「かもめ食堂」(2006年)にも出てきたので、だいぶこのコーヒーが知られるようになってきた。

一杯3150円
menu

同店ではジャコウネコについては触れず、メニューに「特殊な製造法は飲んでからWebでお調べくださいね」と書いてある。知ってから飲んだほうがいいのか、知らずに飲んだほうがいいのか迷うところだ。

ところで、コピ・ルアックの味はどうか。試飲したところ、コーヒーの香りのほか、独特の香味が確かに感じられる。コーヒー自体も酸味、苦味、渋味のバランスが良く、たいへんおいしい。全国的にも取り扱っている飲食店はほとんどないそうで、話のネタにもなりそうだ。

珈琲&窯焼きピッツァ窯右衛門
kamaemon

新潟県妙高市の道の駅あらい内。営業時間は午前11時~午後10時。

休業日は12月31日と1月1日。電話0255-72-4556。