新潟県上越市の高田本町商店街にある創業100年以上の老舗商店6店でこのほど、新たな名物を目指して開発した新商品が登場した。「老舗なのに新しい」をコンセプトに、昔からの定番商品にアレンジを加えるなどして各店が工夫を凝らした。
新商品は先月同商店街で開かれた「百年老舗まつり」(高田本町百年商店街プロジェクトなど主催)で8店が発表し、現在6店が販売中。各店の新商品を紹介する。
肉のいろは(本町5)
「ギュギュっと牛コロッケ」 1個300円
1908年の高田城跡への陸軍13師団入城の頃に牛鍋屋を営んだことから、すき焼き風に味付けした牛肉、しらたき、ネギをゆでてつぶしたジャガイモで包んで揚げた贅沢(ぜいたく)なコロッケ。前日までの予約で土曜のみ販売。025-524-1150。
杉田味噌醸造場(本町4)
「初桶芳熟(はつおけほうじゅく)」 400g入り724円
2021年に約100年ぶりに新調した吉野杉の木おけで初めて仕込んだみそ。半年ほどかけて作った初蔵出しのみそは、さわやかな香りとすっきりとした味。 初桶のためなくなり次第終了。025-525-2512。
藤作 別館(本町3)
「する天むす」 2個500円
直江津の本店「松風園 藤作」は明治時代創業。する天に絡めた少し甘めのたれが上越産コシヒカリにも染み込み、口の中いっぱいにコシヒカリとスルメのうまみが広がる。前日までに予約。025-520-8841。
大杉屋惣兵衛(本町3、5)
「宵酔いの吟(よいよいのうた)」 9粒648円
江戸時代からの看板商品である翁飴に市内蔵元の日本酒3種類をそれぞれ練り込んだ。使用した地酒は上越酒造の「越後美人 吟一廣」、丸山酒造場の「雪中梅」、竹田酒造店の「かたふね」。お馬出し店(本町3)025-525-2501。
渡部鮮魚店(本町4)
「高田発祥 鱈の子の糀漬」 100g入り1200円
高田発祥で高田でしか製造されていない「鱈の子の糀漬」を新パッケージにし、土産品として新発売。025-523-7324。
栄喜堂菓子店(本町5)
「100年せんべい玉手箱」 1箱500円、750円
1915年(大正4年)以来、手焼きにこだわったせんべいを玉手箱にように詰め合わせた。予約販売。025-523-5391。
数量限定や予約が必要な店舗もあり、購入は事前に各店に問い合わせする。