クリエイターが営むアトリエショップ&カフェ 上越内外の作家作品を販売

新潟県上越市を拠点に活動するクリエイター2人が営むアトリエショップ&カフェ「sankaku×shikaku(サンカクシカク)」が2022年10月、同市東本町1の町家にオープンした。土間や和室を改修した空間に、市内外の作家約10組の商品や作品が展示され、こだわりのカフェメニューでくつろぐこともできる。

壁掛けの木箱の中に上越内外の作家の作品や商品を展示、販売する

店を営むのは、キャンドル作家のHitsuji Candle(ヒツジキャンドル)さんと、イラストレーターのqucecke(クセッケ)さん。2人ともイベントでの出店や受注制作での活動が主だったが、作品を常設したりイベントをしたりするベースの場所を作りたいと、元々カフェだった空き町家に店を開いた。

店を営む(左から)クセッケさん、ヒツジキャンドルさん

店内には、ヒツジキャンドルさんの押し花を使ったアロマキャンドルや、クセッケさんの温かくもポップなイラストが描かれたポストカードなどのほか、2人が惹かれた写真家や画家、ニットやアクセサリー作家などの商品を展示。壁掛けの木箱や、和室の押入れだったスペースを作家ごとに割り当て、小道具を用いるなど各作家の世界観でディスプレイされている。

店内奥のテーブル席がある和室では押入れだったスペースに作品を展示

カフェメニューは店名にちなみ、三角のおむすびと四角いトーストをメインにそろえる。おむすびは昆布(200円)やサケ(280円)など9種類、トーストは手作りスパイスカレーに半熟卵とチーズをのせた1番人気のキーマカレー(580円)やあんバター(同)など8種類があるほか、食材にこだわったドリンクやスイーツも用意。土間のカウンター席や和室のテーブル席、計11席で提供する。

明太子とサバのおむすびとキーマカレートースト

クセッケさんは「カフェ利用の人が作家を知ったり、作家目当ての人がカフェ利用したりと交差し、作家同士の関わりも生まれたら。市外や県外から来た人に上越内外の作家を発信するきっかけにしたい」。ヒツジキャンドルさんは「色んな人がつながり交わる場所になれば。いずれは2階もアトリエとして整理して、ワークショップやライブなど複合的な面白いことをしていきたい」と展望を語っていた。

住所は東本町1-1-11。営業時間は正午〜午後7時。土日曜は午後6時まで。月曜定休。駐車場は店に向かって右側約40m先十字路の角にある月極駐車場の13番と16番の2台分を用意。最新情報は店のインスタグラム(@sankakushikaku_)で確認できる。

町家を改修した店舗