1980年代からの懐かしのパソコンも展示 上越教育大学創立40年「昭和から平成の教育展」

新潟県上越市西城町1の上越教育大学学校教育実践研究センター(石野正彦センター長)は2018年10月6日、上越教育大学創立40年記念として「昭和から平成の教育展」を開催する。セミナーや研究紀要の展示など教育関係者向けが主だが、1980年代から教育現場に導入された往年のパソコン展示や、障害者向けのリラックス空間「スヌーズレンルーム」の公開など、一般市民にとっても興味深い内容となっている。

「パソコン横丁」コーナーには往年のパソコンなどが並ぶ
教育展パソコン横丁1

パソコンの展示は、1981年発売のコモドールの「VIC-1001」をはじめ、シャープの「MZ-80B」、Appleの「マッキントッシュSE」など100台以上が並ぶ。バンダイとAppleが共同開発したマルチメディア機「ピピンアットマーク」や、デジタルカメラの黎明期を代表するAppleの「クイックテイク100」などもある。当日は動作確認できた一部の機器は電源を入れるという。

コモドール「VIC-1001」(1981年発売)
コモドール「VIC―1001」

シャープ「MZ-80B」(1981年発売)
シャープ「MZ―80B」

Apple・バンダイ共同開発「ピピンアットマーク」(1996年発売)(左)と
Apple「マッキントッシュLC」(1990年発売)
ピピンアットマーク

スヌーズレンルームは、五感を適度に刺激することで発達障害などの子供のリラックスを図るのが目的。ヨーロッパではさまざまな教育現場で導入されている。同センターでは、照明を落とした室内で、蛍光塗料を塗った壁紙にブラックライトを当てている。光るクレヨンやボール、遊具などがあり、子供たちは自由に遊んだり、やわらかなクッションに横になったりして利用しているという。

ブラックライトで蛍光塗料で描いた絵が浮かび上がるスヌーズレンルーム
スヌーズレンルーム1

横になれる大きなクッションもある
スヌーズレンルーム2

このほか閉校も含めた県内のほとんどの学校の校歌の歌詞と楽譜や、生活科や総合学習の原点ともなった1947年の戸野目小学校での教育実践活動の報告書などの貴重な教育文化資料、各学校の研究紀要、出版物なども展示する。

石野センター長は「一般の人も昔を懐かしんで楽しめると思う」と話している。時間は午前9時〜午後3時で入場無料。パソコンや教育文化資料の展示は1週間ほど行う予定。

上越教育大学学校教育センター