町内の熱意実り寺町2にスーパー 8日開店

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上越市寺町2に生鮮食料品などをそろえたスーパーマーケット「生鮮市場 寺町マルシェ」が2011年4月8日にオープンする。住民の3分の1が70歳以上の高齢者という地元町内会が、買い物難民の解消を目的に市内の業者に働きかけて実現した。

寺町2丁目(寺島義雄町内会長)では、約1200人の住民のうち70歳以上の高齢者は約400人を占める。近隣にスーパーがなく、高齢者が買い物に不便していることから「歩いて買い物に行ける店がほしい」との声が数年前から上がっていた。2010年4月には比較的近かった本町4の大和上越店が閉店し、スーパーを望む声はますます大きくなった。

寺島町内会長は町内会の関係者を通じ、市内で食品流通などを行う上越流通センター(栄町2)の高橋昭五社長と会い、スーパーの設置を要望。高橋社長は寺島会長の熱意に応じ、昨年秋から準備を進めてきた。

店は市福祉交流プラザから北に200m足らずの場所で、建物は寺町の景観に合わせて落ち着いた色にし、雁木も設置した。「憩いの場」としてテーブルやいすも備える。

店名は仏語で市場を意味する「マルシェ」と名付け、魚や肉、野菜、惣菜を主に販売する。寺を訪れる人のために花も並べるという。また町内会の要望で1000円以上の買い物をした利用者に無料で配達も行う。

寺島町内会長は「町内が望んでいたものが形になった。近隣の町内会も期待しており反応もいい。オープンしたら店を継続させるため地域で盛り上げていきたい」と話した。

店長を務める高橋社長は「多くの人の厚意で店を開くことになった。気軽に利用してもらいたい。高齢者だけでなく子供からもマルシェに行きたいと声が上がるように頑張りたい」と意気込んでいる。

営業時間は午前9時30分~午後6時30分。当面は毎日営業するという。

 電話番号は、025-521-5700。


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