鉄道マニア垂ぜん トキ鉄が22日に鉄道部品の販売会 JR時代の時刻表も

えちごトキめき鉄道(嶋津忠裕社長)は2018年4月22日、廃品となった鉄道関連部品の販売会を初めて開く。JR時代から設置されていた信号機や時刻表をはじめ、大正時代に建設された糸魚川運転センターの赤レンガ車庫のレンガや、リゾート列車「雪月花」で実際に使用されたプレートなど、鉄道ファン垂ぜんのレア物商品を用意している。会場は糸魚川駅。

平成初期に直江津駅に設置されていたと推測される時刻表などを販売する
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同社は北陸新幹線の開業に伴い、2015年にJRから在来線の運営を引き継いだ。今回は初めて鉄道関連部品の販売会を開く。旧北陸本線や糸魚川駅、雪月花に関連する全15種類の商品を出品する予定で、商品ごとに入札形式や先着販売など販売方法が異なる。入札形式では最も高い金額を提示した人が商品を購入できる。

入札形式の商品には、旧北陸本線時代の1990年から今年2月まで頸城トンネルに設置されていた場内信号機(最低入札価格2万5000円)や、名立駅で1993年から今年2月まで使用された出発信号機(同3万円)のほか、雪月花の冬季特別運行の際に使われた全長60cmのサボプレート(同5万円)などがある。JR時代に直江津駅に設置されていた発車時刻表(同4万円)は、「トワイライトエクスプレス」や「急行きたぐに」など往年の名列車の名前が刻まれたもので、鉄道ファンにはたまらない一品となっている。

上は名立駅で使われていた出発信号機、下は頸城トンネルの場内信号機
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雪月花で使用されたサボプレート
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先着販売商品では、糸魚川運転センターの赤レンガ車庫で使われていたレンガ(1個2000円)を出品する。赤レンガ車庫は大正時代の1912年に建設されたもので、北陸新幹線の高架橋工事に伴って解体された2010年まで、長らく糸魚川駅のシンボルとして地域住民に親しまれてきた。このほか、雪月花のピーアール用の中吊り広告(1枚800円)なども販売する。数に限りがあるため、無くなり次第終了となる。

糸魚川運転センターにあった赤レンガ車庫(糸魚川市提供、2006年撮影)
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また、直江津駅に吊るされていた号車番号札も出品する。特急はくたかの号車番号札のみ入札形式(最低入札価格8000円)で、快速くびき野や特急北越などのものは先着販売となる。1枚5000円。

直江津駅に吊るされていた号車番号札
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同社担当者は「トキ鉄ならではの商品を用意した。糸魚川駅の赤レンガ車庫には、思い入れがある方も多いはず。ぜひ多くの方にご来場いただければ」と話す。また、今回の販売会が盛況となれば、今後も販売会を実施する方針。

販売会の時間は午後1〜3時。雪月花の特設サイトで出品リストを公開している。問い合わせは同社販売課025-543-8988

販売会場となる糸魚川駅