新潟県上越市の中川幹太市長は2025年9月4日、記者会見を開き、7月15日から実施していた水道水の節水要請を解除したと発表した。
県営高田発電所の破断した水圧管の仮設配管がつながり、8月31日から城山浄水場に1日2万立方m程度の送水を開始したことに加え、3日の大雨で水源である正善寺ダムの水位が節水要請前の水準まで戻ったことなどから解除を判断した。
中川市長は「長期間にわたり不便や迷惑をかけたことを深くおわびする」と述べた上で市民や事業者の協力に感謝した。
今年4月に県営高田発電所の水管破断事故が起き、その後記録的な少雨が続いたことから、水源の正善寺ダムの水が減り、7月15日から高田、直江津など約4万6500世帯約10万8000人に節水を呼び掛けてきた。
中川市長は、今回節水要請に至った原因や経緯などについて、今後検証して明らかにするとしている。
節水要請の解除に伴い、節水対象区域外に設置していた29か所の給水スポットは9月10日で閉鎖する。