空き缶や王冠などを使ったリサイクルアートを制作している千葉県船橋市の津田のぼるさん(78)の個展が新潟県上越市本町5の画廊「ギャラリー祥」で開かれている。菓子や飲料などの空き缶を組み合わせた巨大な城や人物、飛行船などが展示され、ファンタジーの世界が広がる。2025年9月28日まで。

津田さんは千葉県の元中学校美術教員で、小学校の校長も務めた。30代の時には上越教育大学大学院を修了している。退職後は造形作家として活動しており、千葉県内の美術館での常設展示のほか、関東甲信越を中心に個展を開催している。大学院時代を過ごした同市での個展は12年ぶり。


津田さんは地元のデッサン会の会長を務めるなど本来は絵画が専門で、空き缶アートは最初は趣味で始めたという。「子どもたちが空き缶をすぐ捨てるので、“形あるものは命”ということを伝えたかった」と語る。自らの作品を「環境」をもじり「缶響(かんきょう)造形」と呼んでいる。


会場で目を引くのは、塔のように空き缶を積み重ねた高さ約2.5mの「妖精の城」。イメージは缶詰が発明された200年前のヨーロッパで、缶の表面をバーナーで焼くことで銅のような色になり、アンティークな雰囲気を出している。5cm程度の小さな音楽隊や人物なども所狭しと並び、どれも空き缶から作られているとは思えない精巧な作品ばかりだ。

津田さんは「子どもからお年寄りまで大勢の方に見ていただけたら。空き缶も大事にしてほしい」と話した。
開館時間は午前10時30分から午後6時まで。月火曜定休。