上越市柿崎区の宮川建設が事業停止 負債は約1億3700万円

新潟県上越市柿崎区馬正面の建築工事業、「宮川建設株式会社」(資本金1000万円)は2017年5月18日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。今後は新潟地裁高田支部に自己破産の申請を行う予定。帝国データバンク上越支店によると、負債額は約1億3700万円が見込まれる。

同社は大正年間に創業、1974年(昭和49年)4月に法人改組した。主に一般顧客からの受注で木造住宅の建築工事を行い、1970年代には3億円内外の年売上高を計上していた。

しかし、その後は住宅着工件数の減少や同業他社との競合などで売上が減少していた。近年は太陽光発電設備の設置工事を手掛け、2015年3月期の年売上高は約1億7400万円まで回復していたが、2016年3月期の年売上高は約1億2600万円にとどまり、収益面で欠損を計上していた。

同社が5月18日に開催した事業停止に向けた説明会で、元従業員による契約トラブルなどが発覚し、工事代金の回収難も発生したことで、事業継続を断念した。