4年ぶり完全復活の直江津祇園祭 「御饌米奉納」で幕閉じる

上越まつりの直江津祇園祭を締めくくる「御饌米(おせんまい)奉納」が2023年7月29日、新潟県上越市西本町4の八坂神社で行われた。4年ぶりに直江津地区の全19町内が参加。参道を駆け抜けて米俵を奉納し、コロナ禍前の形で完全復活した祭りは熱気の中、幕を閉じた。

参道前には大勢の観客が詰めかけた

御饌米奉納は、19町内の若衆が神社に米俵を奉納し、1年の無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて16町内の参加となり、時間も短縮されたが、今年は全町内が例年通り約3時間かけて実施した。

米俵をかついで参道を走る沖見町の若衆

今年は塩浜町をトップバッターに、午後7時から各町内の屋台が順次境内前に到着。おはやしや「わっしょい」「よいやさー」などの掛け声がにぎやかに響く中、若衆たちは屋台から米俵を下ろして肩に担ぐと、観客が囲む参道を社殿目掛けて走り抜けた。奉納を終え屋台に戻ると、胴上げや万歳三唱で祭りの成功を喜んだ。

あいさつをする塩浜町の総代

奉納を終えた旭区の若衆

紙吹雪で熱狂する荒川町

参道で奉納を見守っていた福永町の女性(68)は「去年より人出が多く、これまでの祇園祭に戻ったよう。孫が初めて俵を担いで走ったのでうれしかった」と感慨深そうに話した。

各町内の子供たちも参加

八坂神社本殿に米俵を奉納した

直江津地区連合青年会の池田保会長(40)は「4年ぶりに祭りが完全復活して、本来の直江津の元気な姿が戻り、皆さんの笑顔が見られて本当に良かった。参加者、応援してくださった方が来年、再来年と楽しみにしてくれる直江津祇園祭にしたい」と力強く語った。

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