上越まつりコロナ禍前の形で完全実施へ 高田祇園祭は「復活花火」打ち上げ 

新潟県上越市の上越まつり実行委員会は2023年6月16日、今年の高田祇園祭と直江津祇園祭、謙信公祭について、コロナ禍前の従来の形に戻して実施すると発表した。祭りの復活を祝い、高田祇園祭では初日の7月23日に花火を5分間、高田城址公園で打ち上げる。

上越まつりは新型コロナウイルスの流行で2021年までの2年間、まつりを構成する三つの祭りの主なイベントは中止を余儀なくされた。昨年は平常時に近い形で実施したが、高田祇園祭を中心に日程や規模の縮小、中止があった。感染症の5類移行を受け、上越の夏を彩る祭りが完全復活する。

高田祇園祭のみこしの川下り

高田祇園祭(7月23〜26日)は、初日の23日に「祇園祭復活慶祝花火」を高田城址公園で打ち上げる。かつて行われていた高田の花火大会は、直江津祇園祭の花火大会と並ぶ夏の風物詩として親しまれていたが、協賛企業の減少などで2005年を最後に廃止された。その後、高田開府400年祭のフィナーレと合わせ、2015年の高田祇園祭に陸上競技場裏から花火を打ち上げて以来、同祭では8年ぶりとなる。

このほか祇園みこし渡御をはじめ、コロナ禍で中止していた宮入りや大民踊流し、子供たちのマーチング、本町通りの露店開設を行う。4年ぶりとなる26日のみこしの川下りは、関川の川底に土砂が堆積しているため、稲田橋から謙信公大橋まではみこしを陸送し、謙信公大橋から川下りを実施する方向で検討している。

直江津祗園祭(7月26〜29日)は、昨年、時間や人数を制限した催しも従来の形に戻し、小中学生らのマーチング、大花火大会、祇園みこし渡御、大民踊流し、御饌米奉納などを制限を設けずに開催する。

謙信公祭(8月18〜20日)は、昨年中止したみこし渡御や大民踊流し、子どもみこしパレードが復活。狼煙上げ、献納米合戦、出陣行列・川中島合戦の再現、音楽フェスティバルなどを実施する。

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