口溶け自慢のふわふわ食感 かなざわ総本舗がかき氷機リニューアル

新潟県上越市稲田4の老舗和菓子店「かなざわ総本舗」稲田本店は、自慢のあんこや餅などを使った和風のかき氷を季節限定で販売している。2023年7月からはかき氷機をリニューアルし、よりふわふわとした食感にこだわったかき氷を提供している。

かなざわ総本舗稲田本店の一番人気かき氷「出陣氷」

かき氷は25年ほど前から直営店の稲田本店限定で販売。店内の喫茶コーナーで例年5月半ばから10月半ばまで提供している。近年かき氷の需要が高まっていることからテイクアウトも開始し、県の新規事業を支援する補助金を活用して新たにかき氷機を導入した。

使用するのは長岡市の建設金物を製造販売する会社が開発した機械で、同市与板町や燕三条などの刃物メーカーや職人も携わった切れ味の良い刃が特長。同社の金澤一輝社長によると、価格は110万円とかき氷機の中では高価だというが、これまでの機械よりも氷を薄く削ることができ、「口に入れた瞬間になくなるほど口溶けが良い」という。

鋭い切れ味が特長のかき氷機

シロップやソースはすべて自家製で、一番人気は同社の看板商品「出陣餅」をイメージし、ヨモギソース、黒糖シロップ、きなこをかけた「出陣氷」(880円、テイクアウト864円)。生のヨモギを使ったソースが香り高く、出陣餅も三つトッピングされている。このほかクリーミーなほうじ茶ソースをかけ、渋皮栗の甘露煮を乗せた「ほうじ茶みるく」(同)、程よい苦味の抹茶シロップと粒あんが相性抜群の「宇治金時」(同)など全7種がある。

「ほうじ茶みるく」。テイクアウトは紙カップで提供

金澤社長は「上越市初上陸の機械で作るふわふわかき氷で、暑い夏を元気に乗り切ってほしい」と話している。

稲田本店の喫茶コーナーの営業は午前10時〜午後5時。ラストオーダーは午後4時。不定休。問い合わせは025-522-5500

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