現職引退した名立区と旧市で50%下回る 上越市議選の地区別投票率

新潟県上越市の市選挙管理委員会はこのほど、同市議選(2016年4月24日投開票)の地区別の投票率を発表した。旧市域と、現職が引退して後継候補が出なかった名立区がいずれも49%台で、50%を下回った。一方、4年間現職がいなかったところに新人が立候補した安塚区が最も高く79.05%だった。

後継候補出なかった名立区で50%割れ

全市一選挙区となって2回目の市議選の投票率は全体で、市議選では過去最低の54.55%となった。人口の多い旧市域が49.54%が最も低く、次いで現職が引退して後継候補が出なかった名立区が49.72%と前回、今回とも候補が出なかったが中郷区が50.58%。

「大・浦・安」と清里区が高投票率

一方、安塚区が79.05%で最も高く、次いで現職が引退し2人の新人が出た清里区が73.87%、大島区73.14%、浦川原区73.11%となった。このうち大島区だけは候補がいなかったにもかかわらず高い投票率となった。

区の人口上回る得票 地域超える動き

今回当選した安塚区の新人議員の得票数は2615票で、安塚区の人口2569人(4月末現在)を上回っている。また、安塚区に次いで投票率が高く、現職が引退して2人の新人が立候補した清里区でも同じく、新人2人の得票数の合計(4873票)が同区の人口2828人を大きく上回っている。

合併特例で旧町村ごとの選挙区がなくなり、全市1選挙区になって2回目の今回選挙では、地域出身の議員がいないことへの強い危機感とともに出身地域以外から得票が増える傾向がみられた。

地区別の投票率
地区 投票率
安塚区 79.05%
清里区 73.87%
大島区 73.14%
浦川原区 73.11%
吉川区 70.19%
牧区 68.04%
柿崎区 65.01%
三和区 63.04%
大潟区 62.33%
板倉区 62.18%
頸城区 61.63%
中郷区 50.58%
名立区 49.72%
旧市 49.54%
合計 54.55%

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