上越地域に今冬初の「地盤沈下注意報」発令

冬型の気圧配置による降雪で消雪用地下水の揚水量が増加したため、地盤沈下のおそれがあるとして、新潟県は2016年1月25日正午、上越地域に地盤沈下注意報を発令した。注意報の発令は今冬初。

雪国の交通確保に欠かせない消雪パイプ
消雪パイプ

地下水位を観測する井戸は上越市本城町の高田公園内と、栄町(高田)の2か所にある。同日午前10時に基準値からそれぞれ、4.90m、6.06mの地下水位低下が観測された。このうち栄町の観測井で注意報発令基準の6mを超える水位低下があったため、「上越地域地盤沈下緊急時対策実施方針」に基づき、注意報を発令した。

昨冬は2014年12月18日に注意報を、15年1月12日に警報を発令している。

県と同市は消雪用井戸の設置者に注意報の発令を通知し、節水対策の徹底と警報発令時に対処できる体制の整備を要請するほか、一般市民へ節水協力の協力を呼び掛ける。