妙高市の新興建設が行き詰まる 負債総額は1億7000万円

新潟県妙高市中川の建築工事業「株式会社新興建設」(資本金700万円、従業員5人)が2017年3月23日、再度の資金ショートを起こし、事業の行き詰まりが表面化した。東京商工リサーチによると、負債総額は約1億7000万円。

同社は1980年(昭和55年)9月、住宅建築工事を目的に創業し、翌年1月に法人化した。その後、輸入住宅のフランチャイズ加盟店となり、1994年(平成6年)には本社事務所が入る賃貸マンションを建設し、不動産賃貸業も併営していた。

1997年(平成9年)11月期には4億9200万円の年売上高があったが、消費低迷や住宅市場の縮小、同業者との競合激化で、2007年(平成19年)11月期には債務超過に転落していた。2013年(平成25年)11月期以降は3年連続で1000万円単位の赤字が発生し、度重なる不振が財務悪化に拍車をかけた。昨年11月末に1回目の資金ショートが発生し、このほど2回目の資金ショートとなった。

新興建設(妙高市中川)