新婚家庭の子宝願い「嫁祝い」 上越市西横山の小正月行事

新潟県上越市桑取谷の西横山集落で2026年1月14、15の2日間、450年以上続く伝統の小正月行事が行われている。15日の「嫁祝い」では、地元小中学生ら14人が、ヌルデの太刀を打ち鳴らしながら祝い唄を歌い、新婚家庭の子孫繁栄を祈った。

子孫繁栄を願い子どもたちが歌う嫁祝い

五穀豊穣を願う「鳥追い」や、家内安全を祈るさいの神「オーマラ」などが一連となった同集落の小正月行事は、市の無形民俗文化財にも指定されている。NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部の協力を受け、地元住民でつくる西横山小正月行事保存会が守り伝えている。

このうち嫁祝いは、新婚家庭を子どもたちが回り、子宝に恵まれるようにと祈願するもの。地元の市立谷浜小と市立潮陵中の児童生徒らが参加し、集落の岩片克己さん(74)の親戚で、同市田園の会社員、神林僚太さん(24)と美空さん(24)夫妻が対象となった。

「おめでとう」と祝福を受ける神林さん夫妻(右)

家族や近隣住民が見守る中、玄関先で子どもたちが着物姿に神酒を持った美空さんを囲み、頭上で太刀を打ち鳴らしながら「男まけ 子まけ 大の男の十三人 ひとつ祝いましょう」とにぎやかに歌った。

近隣住民らに神酒をふるまった

小学生の時に参加したことがあるという僚太さんは「祝ってもらう側になり、恥ずかしさもあったけれどありがたい」と笑顔。美空さんは「大勢に祝ってもらい、一生心に残る貴重な体験になった」と喜んでいた。

子どもたちを率いる親方役を務めた潮陵中1年の男子生徒(13)は「大きい声で歌うのは大変だったけれど、喜んでもらえて良かった。大人になっても続けたい」と話した。