旧国鉄製車両を活用した新潟県上越市のえちごトキめき鉄道の「観光急行」が2026年1月12日、現行塗装の赤色とクリーム色の国鉄急行色での運行を終了した。経年劣化で塗り替えが必要になったためで、かつて北陸地域で親しまれた白地に青色の「新北陸色」に再塗装する。同日、直江津駅でセレモニーが開かれ、再デビューする3月からの愛称「TOKIトレイン」が発表された。

観光急行は3両編成で、2021年3月までJR七尾線を運行していたいずれも製造から50年が経つ455系1両と413系2両をJR西日本から購入。赤色とクリーム色の国鉄急行色に塗り替え、同年7月に運行を開始した。低価格で気軽に楽しめる観光列車として、土日曜、祝日を中心に、主に日本海ひすいラインの直江津ー市振間を運行している。
新たに塗装される新北陸色は、平成の北陸本線を運行した普通列車の代表的なカラーリングで、直江津駅にも乗り入れていた。再塗装のため、観光急行はいったん運休し、3月に運行再開を予定している。

国鉄急行色でのラストランとなった12日は、通常の日中の急行運行に加え、夜間も運行する「宵の急行列車」も運行。延べ900人の鉄道ファンが乗車した。また記念乗車証の配布や直江津駅ホームで臨時のグッズショップが開設された。

直江津駅では「ありがとう交直流急行色(国鉄急行色)」のヘッドマークを付けた観光急行が到着した夕方、運行再開後の愛称を発表するセレモニーが開かれた。車両の愛称はTOKIトレインで、沿線を巡ってほしいという願いを込めて「巡行快速ホリデーライナー」として運行する。

同社の平井隆志社長は集まった大勢の鉄道ファンに対し、「TOKIはトキめき鉄道の名称だけでなく、昭和に製造され、昭和のカラーリングから平成を駆け巡った色に変更し、令和に走るという“時”の意味も込めた。3月以降も『巡行快速ホリデーライナーTOKIトレイン』を楽しんでほしい」と呼び掛けた。
