上越市の「上麺食品」が破産申請へ 負債8000万円

新潟県上越市上五貫野の麺類製造業「上麺食品株式会社」(資本金10万円)が2014年9月29日、債権者に通知を出し、事後処理を弁護士に一任して破産申請の準備に入った。帝国データバンク上越支店、東京商工リサーチ高田支店によると、負債総額は約8000万円。

同社は1974年(昭和49年)4月に麺類製造を目的に設立。麺類全般の製造を主体に、調味料や業務用冷凍食品の卸売なども手掛け、1995年8月期は約1億3000万円の売上を計上していた。2008年春に「桜うどん」、秋に「はすめん」を発売するなど、地域振興をコンセプトにした商品も出していた。

しかし、市況低迷や他社との競合激化、廃業による得意先の減少などで、売上は減少傾向で推移していた。2013年8月期の年売上高は約6000万円にとどまり、2期連続で欠損を計上していた。

整理・倒産