上越市中郷区の人が「ケツ山」と呼ぶ容雅山を探訪

妙高山の北にある容雅山(ようがさん・1499m)は、新潟県上越市中郷区の岡沢集落や松ヶ峯付近から見ると、2つの山頂が人の尻の形に見え、地元の人は「ケツ山」と呼んでいるという。どんな美しい尻なのか、ケツ山探訪に出掛けた。

上越市中郷区の松ヶ峯池から見たケツ山
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まずは松ヶ峰の妙高サンシャインランド近くにある松ケ峯池付近から目的の尻、じゃなくて山を探してみた。すぐに分かった。なんと美しい形の尻、じゃなくて山だろう。稜線の美しさに思わず見とれてしまった。雪が解けてしまうと山の輪郭が分からなくなるので、今の季節が一番美しく見えるはずだ。

中郷区岡沢集落から見たケツ山
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次に岡沢集落の近くで通りかかった住民に聞いてみた。「ケツ山ってどれですか」、「(指で示し)あれだわね。ケツの形しているすけ、すぐに分かんだろね」(住民)。「本当の山の名前はなんですか」、「ケツ山はケツ山だわね」(住民)。

容雅山という立派な名があるのに、「ケツ山」じゃかわいそうだ。

2つの峰がある山を登山用語で双耳峰(そうじほう)といい、その形により「ケツ山」「おっぱい山」などと呼ばれる山が全国各地に存在する。

「ケツ山」としては、山梨県都留市にある文台山(1199m)、埼玉県小鹿野町の二子山(1166m)、京都府福知山市の小倉富士(495m)、長野県大町市の鷹狩山(1164m)などが知られている。

その中でも容雅山は最も標高が高く、形も整っている。もし「日本尻名山」というのがあるとすれば、そのトップに推薦したい山だと思うが、いかがだろうか。

容雅山の地図

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