新潟県上越市の広報紙「広報じょうえつ」2011年11月1日号に掲載された放射線と放射性物質の特集記事で、同市内の下水道汚泥から実際は微量のセシウムが検出されていたにもかかわらず、「放射性物質は検出されていません」と記載されていることが、分かった。
広報紙には、市内8か所の下水道処理場などの汚泥を5月23日、6月20日、7月19日に検査した結果として、「放射性物質は検出されていません」と記載している。
しかし実際には5月には5か所、6月には1か所で、1kg当たり最大103ベクレルの放射性セシウムなどが検出されていた。
広報対話課は、編集作業の段階で、記事を担当した生活排水対策課に対して正確に記載するよう指摘したという。しかし、直近の検査となる7月時点では検出されていないことなどを理由に、最終的に「検出されていません」という表現になったという。
広報対話課の西田幸雄課長は「7月の時点では放射性物質が検出されていないという趣旨だったが、説明が足りなかった。12月1日号できちんと説明したい」と話している。
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「5つの下水処理施設の汚泥から放射性物質」(2011年6月2日)
https://www.joetsutj.com/articles/51731909