5つの下水処理施設の汚泥から放射性物質

上越市は2011年6月2日、市内8か所の下水処理施設で5月23日に採取した汚泥などを検査した結果、上越市、浦川原、柿崎、大潟、中郷の5施設の汚泥などから放射性物質を検出したと発表した。

放射性物質の値が最も高かったのは大潟で放射性セシウム134が1kgあたり103ベクレル。このほか上越市で放射性セシウム137が1kgあたり79ベクレル、柿崎で放射性セシウム137が1kgあたり42ベクレル、浦川原で放射性ヨウ素131が1kgあたり26ベクレル、中郷は1kgあたり10ベクレル以下の微量が検出された。

国は下水道施設から排出される汚泥などについて、放射性物質濃度の基準値は定めていない。市によると、センターの汚泥は、セメントなどに加工処理されるが、取引業者が独自に設けた基準で判断した結果、これまで通り、業者が引き取り加工処理を行うという。

同市生活排水対策課は「国の基準が策定されるか注視しながら具体的な策を講じたい。必要に応じて検査も実施したい」としている。