ノロウイルスによる感染性胃腸炎で男女2人が死亡した上越市西城町3の介護老人保健施設「くびきの」(定員96人)で2010年12月15日未明、新たに90代の男性入所者がノロウイルスとみられる症状を訴えて死亡した。
上越保健所によると、死亡した男性は14日夜から下痢やおう吐などの症状を訴え、おう吐物が気管支に入り肺炎を発症。15日未明に死亡した。同施設では9日以降、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が集団発生しており、同保健所によると15日新たに、入所者3人職員2人の計5人の発症が確認された。
関連記事
*関連記事「ノロウイルス対策で上越市が緊急会議」(2010年12月14日)
*上越では3週連続で警報基準超える
県福祉保健部が15日発表した感染症情報によると、上越保健所管内で感染性胃腸炎の定点観測数が3週連続で国の警報基準を超えている。
発表によると、12日までの1週間の1医療機関当たりの発生数値は全県で11・02となっているが同保健所管内は25で国の警報基準である20を超え、県内で最も高くなっている。
保健所などでは、手を介して感染が拡大するため、石けんを使い流水での手洗いや、食材を十分に加熱するなど各家庭での注意を呼び掛けている。
*新潟県による感染症情報(患者発生情報・新潟県へのリンク)http://www.pref.niigata.lg.jp/hokanken/1207674051500.html