上越市街地で今冬初の積雪、除雪車も初出動

冬型の気圧配置の影響で2010年12月15日の県内は雪となり、上越市でも高田観測所でこの冬初めて1センチを超える積雪を観測した。新潟地方気象台によると、15日午後6時の段階で、高田の積雪は11センチを記録した。市内の県道、市道では除雪車が今シーズン初出動し、市民も雪かきなどの作業に追われた。また雪の影響による交通事故も多発した。警察などでは安全運転を呼び掛けている。

県道に除雪車が初出動(午後3時ころ中央橋)
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上越市によると昼間の降雪で市道の積雪が10センチを記録したことから、午後から桑取、和田、関川の東部地区、県立中央病院付近などの市道幹線道路に除雪車が出動。夕方まで除雪作業を行った。市内の県道でも除雪車が初出動し、高田地区の中央橋から鴨島付近、柿崎区、吉川区、三和区、大島区などで除雪を行った。

同日は雪の影響による交通事故が多発した。高速道路の北陸道、上信越道を管理するNEXCO東日本上越管理事務所によると、管内ではスリップ事故など雪の影響による事故が、午後6時30分までに7件発生した。

また上越警察署管内では午後3時過ぎの段階で、スリップ事故も含めて20件以上発生した。このうち軽傷の人身事故が7件あった。同署は「スリップを含め、雪の影響による事故が多発しているようだ」と話し、車の運転はスピードを控えめにし、急ブレーキ、急な車線変更をしないよう呼び掛けている。

雪かきをする上越市民
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市内では玄関先で雪かきをする市民の姿が見られた。東城町2の藤井信さん(70)は、午後から自宅前の雪かき作業を開始。周辺に積もった雪を見渡して「まだ雪は降らないだろうと油断していた。こんなに降ってびっくり。昨年は大雪だったので今年は少ないとありがたい」と話していた。

雪の雁木通りを歩く市民(上越市大町5)
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