県内長寿企業の2位大杉屋、5位高橋孫左衛門

信用調査会社、帝国データバンク新潟支店は敬老の日を前に、県内の創業100年以上の長寿企業をまとめた。個人経営、各種法人を含め、計1011社(2010年8月現在)のうち、上越市の「大杉屋惣兵衛」(創業1592年)が第2位、「高橋孫左衛門商店」(1624年)が第5位に入った。

1592年創業の大杉屋惣兵衛(左)と、1624年創業の高橋孫左衛門商店(右)
20100910sinise


 同社は全国の130万社を収録している企業概要データベース「COSMOS2」から、創業100年以上の企業(個人経営・各種法人含む)を集計し、都道府県別などにまとめた。同社の調査は初めて。このうち新潟県内は2万9966社から集計した。

県内企業で最も古かったのは清酒製造の「吉乃川」(長岡市)で、創業は1548年、業歴は462年に及ぶ。3位は浄土真宗の寺院「光林寺」(新潟市中央区)で1598年、4位は「油屋久助商店」(長岡市)で1616年だった。清酒や菓子の製造業が上位を占めた。

創業時期別では「100~110年前」が334社(構成比33.0%)で最多。1900~1910年の明治中期から後期にかけて創業している企業が最も多い結果となった。創業から150年を超える企業が82社(構成比8.1%)となった。

市区郡別にみると、長岡市(145社・構成比14.3%)がトップ。2位は上越市(109社・構成比10.8%)、3位は新潟市中央区(102社・構成比10.1%)、4位は三条市(78社・構成比7.7%)、5位は柏崎市(52社・構成比5.1%)となっている。

業種別では、小売業が300社(構成比29.7%)でトップ、2位は卸売業で246社(構成比22.3%)、3位は製造業で225社(構成比22.3%)となった。