映画「アンを探して」の全国キャラバンが本に

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2009年10月に公開された映画「アンを探して」のキャラバンで全国47都道府県を巡り、各地の映画館を訪問した記録「映画バカ111日にっぽん旅行記」(かもがわ出版)が発刊された。上越市の高田世界館も掲載されている。

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「アンを探して」は、17歳の日本人少女が亡き祖母の初恋相手を探すため、カナダのプリンス・エドワード島を訪れ、島の人々との交流を通じて少しずつ癒され、成長していく姿を描いた日本とカナダの共同制作映画。

映画は独立系の映画会社シネカノンの配給で公開されたが、同社は2010年1月に民事再生法を申請し事業を停止。配給会社を失ったため、小型キャンピングカーを使い、各地の映画館に出向いて交渉する「映画を届ける旅」が始まった。

旅に出たのは、本作が初監督作品の宮平貴子さん、エグゼクティブプロデューサーで、映画「Keiko」「ケニー」などの監督作品で知られるクロード・ガニオンさんと、妻でプロデューサーのユリ・ヨシムラ・ガニオンさんの3人。

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上越市の高田世界館に立ち寄ったのは2010年6月18日。4月21日に沖縄県の那覇を出発して59日目だった。100年の歴史を刻んだ館内を見学したほか、記者会見を開いて映画のピーアールをした。また、9月12日に開かれた上映会には宮平監督が駆けつけ、映画について語った。

出版された本は、47都道府県を111日かけて巡った17000キロの旅を、ユリ・ヨシムラ・ガニオンさんが書いた。宮平監督のブログの文章も組み込まれている。単なる記録としてだけではなく、各地の美しい自然や風物、各地の映画を愛する人々との交流なども鮮やかに描いている。

上越市の高田世界館は103ページに掲載されており、4枚の写真とともに館の歴史や、NPO法人街なか映画館再生委員会の活動などが書かれている。

本はA5判、オールカラー、176ページ。定価1800円(税別)。

映画公式サイト
http://www.grandjete.jp/lookingforanne/

ブログ(アンを探して Looking for Anne)
http://blog.goo.ne.jp/anne_partners

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